超能力部隊 9 皆本は電話機に耳を押し当てながら顔が引きつっていた。 「何やってるんだ?あいつらは?」 「どうせ、また問題を起こしているんじゃね?」 と賢木は話す。 「でも、あそこは何もないはずなんだけれどな」 と賢木は考えた。 「何を話しているのかネ」 と桐壺局長は聞いてきた。 「チルドレンたちがなかなか帰ってこなくって…内線掛けたんですけれども返事すらなくて」 「あそこの資料室はお化け屋敷になるからネ。 まあ、バベル内なら何もないと思うけれどもネ」 局長は、大丈夫だと皆本に話した。 横にいた柏木秘書が、資料室について話を続けた。 「あそこの資料室はもともと倉庫だったんですが、あまりにもパンドラと普通の人々関連の資料が増えたために急遽改造したんです。 だから、あの通り道にはたくさんのダンボールが移動出来ていないのです」 と皆本に話した。 [*前へ][次へ#] |