[携帯モード] [URL送信]

超能力部隊
6

「ああ、ごめんごめん。寝ていて気づかなかった」
と大輔が茶色の合成皮革のソファーから起き上がった。
「あれ、長くしておかないと動かないんだよ。
眠っているからすぐには起き上がれないからね」
と、大輔は大あくびをしながら言っていた。
「でも、何で資料室なんかに…」
薫はいるのと続けようとした。
「人がいっぱいだし、まるで刑事モノみたいじゃん」
と亜希子は薫にえっへんと言った。
(でも、資料室って大概左遷されてくる職場だよね…
母ちゃんは刑事モノをやるときにはなんとか課だもんな)
と薫は、コンクリ打ちたてで、生活感を感じさせない部屋を見てそう思った。
「んで、何の用事?皆本さんから頼まれているんでしょ?」
と亜希子は資料棚を漁りながら話した。
棚のほとんどがパンドラか普通の人々関連の背表紙が入っている。
「ブラックファントムの資料はないの?」
と紫穂は聞く。


[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!