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超能力部隊
5

「どうしたんだ、葵?」
「い、今誰もいないのに、自動的にテレビの電源が入ったんやけど…」
葵は、お笑い番組を流しているテレビの方向に薫を向けた。
「何もねえけど」
と薫は油断をしていた。
窓のブラインダーががたがたと風で揺れ始めた。
「えっ、えええ〜」
薫はお化けがいるんじゃないかと身構えると、急に資料棚からむっくりと立ち上がる影が見えた。
「お、お化け〜!!」
「何、探しに来てた?」
薫が固まっていたら、亜希子が資料棚の布団から目覚めたのだった。
亜希子の頭はぼさぼさ、化粧もしていなくて生気のない顔だったためにチルドレンたちが勘違いしていたのだった。
「なんだ、姉ちゃんか…ってことはあのブラインダーは」


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