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超能力部隊
2

「迷わないように、道順を書いた紙を渡すから」
といって、バベルの中で奥の方だと皆本はチルドレンたちに頼んだ。
「そう言われたけれどもさ…」
とバベルの奥に行くにつれて、蛍光灯の明るさになっていく。
「なんか、暗くなってきてる…」
紫穂は、薫にしがみついている。
「なんか昔の病院みたいやわ」
と葵はきょろきょろと見ていた。
廊下の電気は消えてしまいそうな感覚を薫達は覚えた。
「何で、姉ちゃん達こんなところにいるのかな…。
息苦しくて嫌になるよ。こんなとこ」
と薫は思った。
「特務課も人が溢れているしね」
紫穂は、ぼそっと言った。
「もう、ええからはよ帰ろう」
と葵は、がたがたと震えながら奥まで進んでいく。


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あきゅろす。
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