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超能力部隊

薫は、チンパンジーの絵が付いているソフトに目を向けた。
「それは、俺がまだ小5位の時に出たソフト!」
大輔は、薫から慌てて取り上げようとするが
持ったまま離さない。
「んじゃ、これで二回戦やろー!」
薫は、紫穂と葵に話しかけた。
「さんせーい」
チルドレン達は暢気にゲームをまた始めた。
「遅いな〜…亜希子」
大輔は、大騒ぎしている皆本たちを見ながら呟く。
その頃、亜希子はというと。
「まだかな…。皆本さん家」
ぐるぐると同じ所を回っている。
「ここでいいはずなんだけれどな」
亜希子は、痛みを念動力で押さえ込みながら、
皆本のマンションを探していた。
「早くしないと、痛いからなぁ」
これ位の傷は慣れてるけれどもと言って、右肩を押さえた。
「あそこかな?」
亜希子は、ベランダ側の窓が開いている部屋に入った。
「なんだ…松風もう寝ちゃったの?」
亜希子は、大輔に話しかけるが丸まってて寝息しか聞こえない。
暗闇の中に、すーすーという声が聞こえるだけだ。
「んじゃ、横に寝るよ!」
亜希子は、耳元で大きな声を出すが熟睡しているようだ。
亜希子は、ブーツを脱ぎオレンジ色のベレー帽を外すと横にねっころがった。


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