[携帯モード] [URL送信]

超能力部隊

そして、松風は亜希子にもう一度挨拶し直させた。
薫は、ぶうとむくれながらも挨拶をする。
その間に紫穂は、亜希子に吹っ飛ばされたスリたちを透視(みて)いた。
「この人たち…あのお姉さんに吹っ飛ばされたんじゃ無いみたい。ただ、足先が触れていただけ」
「ってことは、蹴っ飛ばされた訳やないんやなあ」
葵は、眼鏡を掛けなおした。
「ああ、亜希子と松風君か。懐かしいな」
16歳の女の子と一緒にいる髭を生やした男性、谷崎一郎主任は感慨深く頷いた。
「ええ!主任知ってるんですか?」
皆本とナオミは驚いた。谷崎の口からそのことが一回も出たことがないからだ。
「知ってるも何も俺が初めてバベルに入った時の担当していた特務エスパーだ」
「いやあ、こんなに大きくなってるとは育て甲斐があったものだよ」


[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
無料HPエムペ!