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超能力部隊

「ここで、いいのかな…」
夕霧亜希子は、東京の上空を彷徨っていた。
ちかちかと赤と黄色の光が東京を照らす。
空を彷徨っていると、どんな高い塔でも見えない景色が広がる。
(確か、柏木さんは東京タワー周辺で事件が起こると言ってたんだよな…)
夕霧亜希子は、ぐるぐると東京タワー周辺を見回る。
すると、乾いた銃声が闇に響いた。
「!?」
「早く、金を出せ!」
男の声も聞こえてきた。
「あんだと?」
もう一人の男が噛み付き返す。
どうやら、ケンカらしい。
(よし、向かわないと)
夕霧亜希子は、空からすごい勢いで降りてきた。
(ここなら、あいつらにばれないかな…)
東都タワーの展望台の上のところに夕霧亜希子は隠れていた。
ライトが下から照っているので誰にも気づかれていない。
(逆光もあるから大丈夫かな?)
まあ、顔が見られても支障がないけれども。と片足を
立てながら、相手が動き出すのを待機していた。
「畜生!」
相手が動き始める。
その男は、銃を相手の女に向けて撃った。
「!!」
夕霧亜希子は、それと同時にライトが下から照らされるところに移動した。
「待ちなさい!」
夕霧亜希子の声が東都タワーの前の広場に響き渡った。


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