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「あーあ…。外れちゃった。私はいいや…。新しいリミッター」
亜希子は、壊れたリミッターを車のマットから拾い上げた。
「いいや。駄目だ。君だって、ノーマルと一緒に
暮らしたいだろ？」
皆本は亜希子の目をじっと見てそういった。
「べ、別に作って貰わなくてもいいけど、お言葉に
甘えて作って貰うよ」
亜希子は照れながら、皆本の言葉を受け取る。
「ねえ、亜希子…。君がノーマルに素直になるなんて珍しいな」
大輔は、いつもと違う亜希子の態度に
びっくりしていたようだった。
「どこが、素直じゃボケ！」
亜希子は、大輔に蹴りを入れて黙らせた。
「ひ、酷いよ。亜希子」
大輔はしくしくと片隅で泣いている。
「相変わらず、仲いいな…。君達は」
グリシャム大佐は、二人の様子を見ながら、思わず
笑った。
「どこが仲いいんですか？」
皆本は、二人の様子がとても仲いいとは思えなかった。