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超能力部隊

今から23年前、ロビエト連邦首都モスクワ。
外では雪がしんしんと降り積もり、部屋の中にいても
着込まない限りは動きたくなくなる寒さだ。
そしてその底冷えの寒さの中テレビを虚ろな目で
見つめている男がいた。
テレビの周りにはウオッカとタバコの吸殻が散乱している。
「なあ、兵部…。俺はもうエスパーとしての資格はない」
その男は、灰色のおかっぱ頭の青年に生気のない
返事をする。
「そんなことないさ。君の能力は父親からのものだから消えたりしないはずさ。エスパーになるなんて資格も何もないさ」兵部と言われた青年はくすくすと
笑いながら男の言葉に返す。
「黙れ!貴方は俺の気持ちなんて分からない」
その男は兵部の胸倉をぐいっと掴んだ。
「君のお父さんが遣り残していたエスパー救済組織の
基礎は出来上がってるんだろ?僕はエスパー革命を起こすから君はエスパーは殺そうとしている奴らを
倒してよ」
兵部はそういって、ウシャンカと分厚いコートを着たまま、しゅっと姿を消した。


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あきゅろす。
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