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01




氷の錬金術師、クライサ・リミスク。
科学者故に非科学的な事は信じられない、という思考を持つこのあたしが、幸か不幸か、二度もトリップなるものを体験する事になるなんて。

誰が予想しただろうか。
あたしはもちろん、予想出来なかった。
……出来るわけないって!





01:黒の教団





トリップした当時は、前回と全く同じ状況だった。
戦闘体勢をとる大佐とエドを止めるため、錬金術を使ったところ、気付くとまたも真理の元にいた。
……我ながら学習能力がなかったと思う。真理のバカにも呆れられた。
でも、一番学習能力がないのはエドと大佐だと思うんだよね。
あの二人のせいで、あたしは錬金術を使う羽目になったんだから!

…それはそれとして。
今回あたしがトリップした世界は、前回の死神や幽霊なんかと同じように、信じられない存在がウヨウヨいる場所。
何だっけな……ア、ア…アマリリス?(違う)

…………あ、そうそう。
アクマだ、アクマ!
あたしも一度見た事あるんだけど、ぶっちゃけあんまりよくわかってないんだよね。

で、そのアクマと戦っている人達が、エクソシスト。
そのエクソシストだっていう人に拾われたあたしは、とある場所に連れて行かれた。
険しい崖の上、普通の人では近づけそうもない場所にある、塔のような建物。
エクソシストな彼は、そこを『ホーム』と言っていた。

中へと通されたあたしは、コムイとかいう偉い人に会った。
それから………まぁなんやかんやあって(いい加減)、そこで保護される事になったのだった。

そこ、黒の教団で。






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