this is ... friend
6.突然の再会
「おはようございます、10代目!!」
「あ、獄寺君。おはよう」
「……雫はまだ来てないんスか?」
「え、うん……まだみたいだけど、どうしたの?」
「じゃあ、遅刻っスかね。いつかみたいに」
バコッ!!
「何勝手なこと言ってんのよ!」
「雫…、テメェ何人の頭殴ってんだ!!」
「うっさい!隼人が失礼な事言ってるからでしょうが!」
「大体あんたが…」
「んだとテメエが…」
「あいつら、仲良いのなー」
「うん。そうだね」
なんとなく幸せな日々。
そう。平和で、何事もない生活。こんなのに私は憧れていた。
そして、手に入れたと信じていた。
「はあ〜〜。今日も学校疲れたっ!まあ、ほとんどが隼人との口喧嘩なんだけど……」
家に帰って来た私は、そんなことを呟いた。あれ以来、私に何か文句を言ってくる人もいなくなったし、いつもの4人でギャーギャー騒いでることが一番多い。
ピーンポーン…
「ん?誰だろ…はーーい!!」
「あ…雫ちゃん。ごめんね、いきなり来て」
「沢田君!どうしたの?」
「ちゃおっす」
「リボーンさんまで!!」
「じ、実は……今、オレん家に雫ちゃんのお父さんが来てて…」
「えっ!!?」
お父様が………!?
「それで、雫ちゃんも来てほしいって…」
「………」
冗談じゃない。今更何の用だってのよ。
勝手に捨てたくせに!今度は勝手に呼び出して!!これが本当の娘に対する態度!?
しかも、沢田君まで巻き込んで…!
「そ、その…嫌だったら、」
「行く」
「それでこそヴィヴロファミリーの娘だ」
「違いますよ、リボーンさん」
「「?」」
挑戦してやるのよ。お父様にね。
ヴィヴロの娘なんて、嬉しくない称号を脱ぎ捨てて
「あ、あの…連れてきましたけど」
「ごくろう。ボンゴレ10代目」
「……お久しぶりです。お父様」
2階の沢田君の部屋で偉そうに座っている男…。お父様。
思ったとおりだけど、私の方なんて一切見ない。
「フン…。まさか、まだお父様などと呼ぶとはな」
「同盟を締結しようとしているボンゴレの10代目ボスに、私のお迎えを頼むなど、失礼ではないのですか?」
「お前に口出しをする権利はない。座れ」
「………」
(どうしよう、リボーン!ものすごく険悪な感じなんだけど!)
(……あまり関係が良くないとは聞いていたが、ここまでとはな…)
「では、ボンゴレよ。簡潔に話をしたいと思う」
「は、はいっ!」(めちゃめちゃ緊張するよーー!)
「我々ヴィヴロファミリーと同盟を結んでいただきたい」
「は、はい……」(って言えばいいの!!?)
「では、その印として…そこにいる我が娘を嫁としてもらって頂きたい」
「えっ!!!?」
「…………!?」
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