その他二次創作の部屋
作物ツクリモノ語ガタリ
書いた人が語る後書きのコーナー。
今回は「代物カワリモノ語ガタリ」です。
えー、先ずは概要から。
以前に予告しておいた通り ハルヒ×化物語 のSSです。
所要時間は二日で約18時間。何やってるんでしょうね、僕は。
文量はおよそ90kb。
何だ、その集中力。
自分でも驚きだよ。
ただ、こんなのは気紛れにしか発揮されないから困りもの。

ハルヒを知らない人は少なくともウチには来ないと思いますが、しかし化物語も知ってるとなるとちょいと難しいかも知れません。
両方とも知っている「貴方の為のSS」ですよ、コレ。
……あざといなぁ。
……凄くあざといなぁ。

えー、自分で言うのもなんですが、面白いSSです。うん。
色々と回収されていない伏線も有りますが。それでも秀作ではないかと自認しています。
例えば長門のその後とか。
例えば忍野メメがなぜ廃病院に居たのかとか。
後者に関しては回収するまでもなく、想像ないし妄想すれば自ずと出る答えだとも思いますから無視。
前者に関してはアララギ君の視点からでは語れないのでサックリと切りました。
キョンパートも一応考えてはいるのですが、オチが出てしまっている以上、出力する事はないでしょう。
後は好きに妄想して下さい。僕の中ではコレできっちりケリを付けた感じになってしまっています。
もう少し、SOS団の面々と絡むアララギ君を書きたかった気もしますが。
でもさ。90kbって結構長いんだよ?

さて、このSSですが。元々は某掲示板でのながら投下です。
その加筆修正版となっております。
……どこにも捕捉されませんでしたけどねorz
捕捉サイト様。どこにも捕捉されていない今がチャンスですよ。
……あざといなぁ。
……凄くあざといなぁ。

さて、そんな訳で。掲示板では 代物カワリモノ語ガタリ 7(投下一日目)と 代物カワリモノ語ガタリ 8(投下二日目) の間に以下の寸劇が載っていたりします。

章を跨いで急展開。
「つまりね、暦お兄ちゃん」
僕は校門で待ち構えていた中学生に説教をされていた。
「撫子は少しだけ暦お兄ちゃん達に苛立ちと失望を隠せないの」
……「達」ってなんだろう。複数形にされたら前半の「誰にも代わりなんていない」的な格好良い台詞が台無しなんだが。そこの所を分かっているのだろうか、千石は。
「アイキャッチっていうのは何をやっても良いんだよ、暦お兄ちゃん」
「そうだったのか!?」
「そうだよ。暦お兄ちゃん、知らなかったの?」
「そんな真似をして良いのは私立  学院生徒会だけだと思ってたよ」
コールオブデス兄さんが出て来るたびに毎回吹くんだよな、僕。
「だからね。暦お兄ちゃんには保守しかないんだよ」
「また行動を封じられた!?」
しかし、千石は「しかない」ってのが好きだな。若い頃に有りがちな物事を多面的に捕らえられないというヤツだろうか。僕にも経験が有る。
「だから、撫子の出番が来るまでお兄ちゃん達には『撫子スタンバイ』と書き込んで欲しいの」
いや、このSSには残念だけど、本当に残念だけど化物語側のヒロインは出て来ないんだよ!
「無理を通せば道理は引っ込む、っていう言葉が撫子は暦お兄ちゃんと同じくらい好きかも」
「お前はどんなカオスを望んでるんだ、千石!」
撫子スタンバイ
「って言うかさ、千石。僕は少し調子に乗っていたみたいなんだよ」
自分で言うのも少しバツの悪い話だけれど。
「こう、読み返した時にそれなりに『あー、フツーに面白いなー』とかそんな風に思っていたモンだからさ。ログを取ってなかったんだ」
「えっと、それは前半の流れを無視して撫子と遊んでくれる流れになるしかないよね」
どこをどう読んだらそんな流れが見えてくるのか僕には分からないよ、千石。
「ならない。でさ。そんな風に考えていたものだから、どこも補足してくれてなかった事が少しショックな自分にショックなんだよな」
「撫子の出番がなかったからじゃないかな?」
どんだけ自分プッシュだよ。
「倍プッシュだよ、暦お兄ちゃん」
「倍プッシュって……まぁ、いいや。ログ自体は何とか発掘したんだけどさ。けど、いざそういう気分で読み返してみると、なんってーかな、つまんなく思えてきてさ」
元々、僕という人間はあまり前向きではないから、それは仕方がないのかも知れないが。
「大丈夫だよ。撫子の暦お兄ちゃんは面白いよ? えっと……どれくらい面白いかっていうと……ドラゴンクエストの最新作くらい」
「密林の評価は散々だ!!」
大丈夫なのか、スクエニ。ユーザーに媚びてるだけじゃ未来は見えてこないんだけど。
「で、この……アイキャッチ、だっけ? ってのはどこまで続くんだよ、千石?」
「えっと、撫子が星空を背景に暦お兄ちゃんと……その、キ、キス? する所まで続けなきゃいけないみたい」
「ガハラさんの名シーンが!!」
「しなきゃ終わらないんだよ」
千石……お前、絶好調って言うか、なんだ、その……目が輝いてるよな。
「撫子はガンパレードになった!」
「良い顔で言われても、だからネタが一々分かり難いんだよ、この作者は!!」
撫子スタンバイ

……あざといなぁ。
……凄くあざといなぁ。
そのあざとさは嫌いじゃないけれど。

さて、元ネタはクトゥルー神話です。あざとい失礼、噛みました。アザートスが今回の怪異。
僕もクトゥルーに関してはさらっと概要しか知りませんが、非常にハルヒらしいと言いますか、つーかハルヒです。
知れば知るほどハルヒにしか見えません。
興味の有る方はレッツ検索。

クロスSSというのは初めてで、それなりに成功したと思っているのですが。
うん、良い出来だと思ってたから、捕捉0は結構ショックだったりするんだよね。
一人よがりだったのかなぁ……(遠い目
面白いと思うんだけどなぁ……。

えー、気を取り直して。このSS、西尾臭を出す事には成功していますね。
と、言いますか。
僕の最近のSSは真っ当なハルヒSSであっても西尾臭がするらしいです。
あるぇ?
意図してる訳じゃないんだけどなぁ。
先の「St.claus On Stage !!」も某所では西尾っぽいとのコメントを頂きまして。
……。
……。
まぁ、面白ければなんでも良いんだけどさ。
僕の基本スタンス。

僕は自作が基本、好きで。
黒歴史認定する事もありますが。
しかし、例えば今回だとアララギ君が口にした台詞を書いた本人が
「格好良いなぁ、コイツ」
などと思わず呟いてしまっているのです。

代わりなんて、誰にもいない。
いくら好きでも。いくら憧れても。
誰かの代わりになんて、誰もなれない。
誰かの代わりになんて、僕はならない。

自作に関して言えば。
凄く説教臭いと。実は書き手自身も思っていたり。
しかし、読み手としての僕は
作品を通じて作者の信念が見えない作品
が嫌いです。
SSというのは商業目的ではない以上、読みたいものを書くのが基本なので、僕が読みたいものを書くのは当然で。
書き手として書きたいものを書く、ではなく。
読み手として読みたいものを書く。
赤の他人が読んで面白いかどうかの一線はそこにあるのではないでしょうか。
書き手は、書き手であるだけでなく、読み手でもなければならない。
……殆ど更新しない書き手がこんな事を言っても説得力無い気がしますが。
そんな感じ。

恋愛成分を含んだSSが多いのは、それは当然で。
僕が高校生であった頃は(いや、今もなんだけど)恋愛の事しか考えてはいなかったからです。
原作であるハルヒも化物語も、恋愛要素てんこもりである以上。
抜いて考える事は出来ないのではないでしょうか。
そればっかりになっても読む気がしませんけど。
SOS団も化物どもも僕の脳内であまりストロベリってくれるな。

誰にも代わりなんていない。

以上。
結局書いてる本人が「それ」を再確認する為の。
変わり者プレゼンツ
変わり者だらけで換わり者入りの替わり者付きの
けれど、代わり者なんて出て来ない
タイトルに偽り有りな
代物カワリモノ語ガタリ
でした。




目を瞑って
会いたいヤツの顔を思い浮かべながらゆっくり三つ数えて
目を開けて
「自分はあなたにとって代わりの利かない人間ですか?」
そう呟いたら
ねぇ、気付くでしょう?

僕だって、君だって、代わり者なんかじゃないって


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