王子様は踊れない ※瑠花様リクエスト、ピュアなスクアーロなスクツナ。 イタリアの空は、実に潔く晴々しい。 日照時間が長かったり気候が温暖な国には、気分が塞ぐ人が非常に少ないと聞くが、どんな悩みがあってもこの空を見るだけで気が晴れるというのは、日本人である自分にも十分に納得できる気がする。 中学二年の冬休みの半分をこのイタリアで過ごすこととなった綱吉は、半ば感心したような心持ちで、厳かな建物の、人を寄せ付けない雰囲気を醸し出している地下の堅牢な扉の前で、天窓から見える四角い形にぽかりと空いた青空を、何とはなしに見上げていた。 生まれて初めての短期海外生活であるのに、すべてのものが目新しい以外はそんなに新鮮な気持ちにならないのは、母国での生活の中で、この国の文化を全身に染み込ませた人間たちと、あまりにも多く関わってきたせいであろう。 赤ん坊であるにも関わらず、自分の家庭教師を勤めている猟奇的な子供しかり。その元教え子であるらしい、現在はこのイタリアでいちファミリーのボスの座についている兄貴分しかり。自分の右腕志望の猪突猛進少年と、愛に生きているその姉しかり。 その全員が、マイペースというか、なんというか。 とにかく、あまり物事を深く考えない、陽気な一面があるという共通点があるのには違いない。 そんな訳だから、人見知りの気がある綱吉でも、何となくイタリア人の気質にはそんなに怯まずに慣れ親しむことができた。 言語が分からないなりに、ちょっとしたボディランゲージなどで言いたいことが伝わると何だか楽しい。 大らかで、赤ら顔に満面の笑みを浮かべるイタリアの陽気な人々は、綱吉をすんなりと自然に受け入れてくれた。まぁ、大方最初は、小学中学年くらいの年齢に間違えられるのだが。 赤ん坊にして綱吉の家庭教師であるリボーンの言いつけ通り、冬休みの課題をすべて片付けてこの地中海に面した異国の地に訪れてきた綱吉は、約一週間もの滞在期間中、なんとあのボンゴレファミリーお抱えの暗躍暗殺部隊、ヴァリアーの本部で寝泊まりしていた。 つい先日まで、曰くつきのボンゴレリングを巡って自分たちと争っていた組織であるのに、何だか異様な状況だな、と我ながら思うのだが、もっと異様な状況に陥っていたりするので、特に騒ぎ立てることでもないと思っている。 伊日ハーフである自称右腕の少年から度々…いやしょっちゅう、携帯の方に何らかの思案したメールが届くのだが、そんなに心配してくれなくても、大丈夫なのだ。 確かに、日本にいるときヴァリアーのメンバーとは血肉の争いをしていたけれど、ことが過ぎればどちらも同じ穴のむじな。 ザンザスは相変わらず無愛想で怖いけれども、様々な観光地に自前のヘリで連れて行ってくれたりするし。 ルッスーリアは嬉しそうに自分に食事や着替えを用意してくれたりするし、レヴィもレヴィで、顔に似合わずゲームやらカードやらに綱吉の気が済むまで付き合ってくれる。 ベルやマーモンは綱吉が退屈だと思う暇もないほど遊びに誘ってくれるし、ゴーラモスカはいい用心棒だ。 そして何より、あのただ凶暴でしかなかった、片腕の剣士。 綱吉がこのイタリアへ来たのは、実はその凶暴な、それでいてまるで忠実なパブロフのような剣士のせい、だったりする。 リング争奪戦が幕を閉じてからおよそ一週間後、綱吉の元に突然ヴァリアーの一行が、本格的にボンゴレ専属の暗殺部隊になる誓約をたてるべく、再び日本にやってきた。 あれだけ酷い傷を負いながら、そのときにはもう既に全員ふらふらながらも自力で歩けていたので、自分の友人もさることながら、彼等もまたとんでもない快復力だと綱吉は相当びっくりしたものだ。 さすがに争奪戦に敗れたことについては不服が残るのか、皆それぞれむすっとした様子ではあったけれども、それでも宣誓を述べる折、自分に向かって一斉に片膝をつき頭を垂れてきたので、そのときは綱吉も、思わず気を失いそうになってしまった。 その後はもう何もなかったかのように、争奪戦時ゆっくり堪能できなかったらしい日本を各々観光して回っていたが、ただ一人、ヴァリアーのボスザンザスの腹心、スクアーロだけは、メンバーたちが方々に散っている間、何故か綱吉の自宅へと宿泊先から通い続けた。 今だからこそ、男のあの謎の行動の意味も分かるのだが、当時の綱吉としては、そんな状況、ただ戦々恐々なものでしかない。 これからの自分たちの功績を、次期ドンボンゴレである綱吉にすべて捧げると宣誓したとはいえ、やはり腸が煮えくり返っていて、隙あらば綱吉抹殺のチャンスを窺っているのではないかと、気が気ではなかったことを今でも覚えている。 しかし、今思い返してみても、あの男はそのときから、何だかやけに紳士的な振る舞いを、綱吉に対してしていたのだ。 ちょっと買い物へと表に出れば、必ずついてきてさりげなく車道側を歩いたり、荷物を持ってくれる。 (何故か)一緒に食卓を囲めば、箸の進みが遅い綱吉に代わり、皿に料理を取り分けてくれる(ちなみに、箸の扱いは完璧だった)。 更に、(これまた何故か)夕食の後ささっと風呂を沸かしてくれ、あまつ客である自分より先に綱吉を入浴させ、その上甲斐甲斐しくタオルや着替えまで用意してくれた。 言ってしまえばそれはもう不気味なほど、面倒見がよかった銀髪の剣士、スペルビ・スクアーロ。 彼を含めヴァリアーが母国イタリアへと帰る日、空港まで見送りに行った自分の耳元で、真っ赤になりながらも「お前が好きだ」と囁いてそそくさと飛行機に乗り込んだ、後姿が未だ思い出す度鮮明だ。 そのときは衝撃のあまり放心してしまったが、後々メールで綱吉なりによく考え抜いた上の返事を返した。 「こんな俺でよければ、よろしくお願いします」と。 イタリアと日本という、絶望的な遠距離恋愛だったけれども、男のあの必死で切実な告白が、ただただ綱吉の心にすとん、と落ちてきたのだ。 頷いた理由といえば、実を言うとそれだけである。 勿論、スクアーロのあの告白が単純に嬉しかったというのもあるし、軽い気持ちで、という訳でも決してない。 だが正直、恋人という関係がどういうものを指すのか、綱吉にはよく分からなかった。 しかも、スクアーロのことを本当に好きなのか、と自問自答してみれば、すぐに肯定できない自分がいる。 それでも、あまりこの関係にいい反応をしなかったリボーンのことを押し切ってまでこの状態を維持しているのは、それなりに大きな何かが自分の中にあるからだと、綱吉は思っていた。 初めてそういう意味で、自分のことを好きだと言ってくれた、存在。 それを手離したくない。ただそれだけのことなのかもしれない。 とにかく、今はまだよく分からないけれど、その内自分にも理解できればいいな、と思っている。本心だ。 スクアーロは、不器用だけれど本当に、とてもとても優しいから。 非常に分かり辛いけれども彼なりに、綱吉を大切にしてくれているのだと、肌で感じるから。 綱吉は、今現在自分の両手に持っている二つのマグカップから伝わってくる温もりを感じながら、丸くたゆたっている焦げ茶色の中身を、天窓から外した瞳でじっと見つめた。 キュルキュルと上の方から音がして、隠し扉となっている重厚な壁が開いていく。 そこに音もなく、黒塗りの外車がストロークの上を滑るように降りてきた。 スモークが入っていて、窓から車内は見えない。 それがちょうど入口の手前に座っている綱吉の前で停車し、がちゃりと開かれたドアから、長い脚が伸びた。 すぐさま覗いた、端正な西洋人らしい繊細な顔。 それなのにどこかその表情には鋭い危うさがあって、多大な印象を他人に与えた。 綱吉はいつも、この類の人間に正面から見つめられると胸が高鳴ってしまう。 それでもすぐに鼓動をおさめて「お帰りスクアーロ!」と駆け出すと、そんな綱吉の姿を見止めて、さらりとした長い銀糸のかかった顔が、一気に赤らんだ。 切れ長の目が開かれて、小さな淡い色の瞳が僅かに大きくなる。 ぽかんと開かれたうすい唇からは、お決まりだがいつものそれよりはかなり威力のない、「う゛ぉぉぃ…」という声が発された。 「任務お疲れ様!」 「お、お前!こ、こんなところで何やってんだぁぁ…!」 「部下の人からスクアーロがもうすぐ帰ってくるって訊いて、珈琲淹れて待ってたんだ!仕事してきたから疲れたでしょ?はい、まだあったかいよ?」 にこりと笑って綱吉がマグカップの一つを差し出すと、一緒の任務についていたらしいベルフェゴールが遅れて車から出てきて、特徴的な笑みを浮かべながらゆらりゆらりと近寄ってきた。 そのままスクアーロの肩に腕をかけたベルフェゴールは、にやにやと口元を歪ませながら「あー、いいなぁ先輩〜」とからかい口調でスクアーロに絡み出す。 まるでそれはあのお伽噺のチェシャ猫のように、何だかかちんとくるものだった。 「ハニーからの仕事終わりの差し入れってやつじゃん。ちょーうらやましー。なぁツナヨシー、俺にはないのかよー」 「あ、勿論ベルさんのもありますよ!俺珈琲苦くて飲めないし…よかったら」 「え?マジ?やったーサンキュー。うしし、ごめんねぇ先輩」 愛しい恋人から差し入れもらっちゃってー。 綱吉から受け取ったカップを見せびらかすように掲げ、いつまでたっても黒いコートで覆われた肩から離れようとしないベルフェゴールを、スクアーロは鋭いその肉食獣のような目でぎろりと睨む。 そんな、綱吉なら思わず卒倒してしまいそうなほどの眼光を超然と受け流しているベルフェゴールは、ちらりとスクアーロの持っているマグの中身を覗き込んで、「あ、」と呟いた。 「?、ベルさん、あの…どうかしました?」 「…ううんー、べっつにー」 その反応を不思議に思った綱吉が尋ねてみても、当の本人はどこ吹く風。 ひたすら自分を睨みつけてくるスクアーロからようやく離れた自称王子の少年は、軽やかな足取りで綱吉のそばを横切ると、出入り口の扉を承認認証で開けて、こちらに向かってひらひらと手を振った。 「スクアーロ、それ早く飲んでやりなよ?せっかく可愛いツナヨシがお前のためを思って淹れてくれたんだからさー」 「っ、うるっせぇこの野郎!さっさと消えねぇと三枚におろすぞぉ!」 「ひゅー、こっわー。ツナヨシじゃあねん。珈琲ゴチソウサマー」 「あ、あ…はい。ベルさんもお疲れ様でした」 本物の猫のようにするりと姿を消したベルフェゴールを見送って、車も奥の方へと消えてしまった今、この場には綱吉とスクアーロの、二人きりとなる。 普段あまり二人だけになることがないので何となく落ち着かなく、綱吉が所在なさげにスクアーロのことを横目で見上げると、スクアーロは綱吉が今しがた渡したマグカップに口をつけ、何やら若干眉をしかめつつ、ずず、と音をたてながら珈琲を飲んでいた。 男は綱吉の視線に気が付いたのか、鋭いが、それでも先程ベルフェゴールに向けたものとははるかに違う柔らかい目つきで、喉を嚥下させながらこちらを見る。 その瞬間、思春期の少年の如く頬を赤らめて照れるので、綱吉まで照れてしまった。 二人して慌てて目を逸らす様は、傍から見ればとても可笑しい光景だろう。 艶やかな銀髪をぱさりと流し、恥ずかしさからだろうか口元を押さえているスクアーロは、いつもとは雲泥の差の小さな小さな声で、「…ありがとなぁ、」と言った。 綱吉は思わぬその一言に驚き、それ以上に嬉しくなって、うふふ、と笑いながら「どういたしまして」と応える。 「…今日は、何してたんだぁ?」 「えーと朝は、マーモンとルッスーリアさんとお菓子作りして、お昼はレヴィさんが作ったパスタをザンザスと食べて、ゴーラモスカのお腹の上でちょっとお昼寝してから、ここでスクアーロを待ってた」 「…そうかぁ…。退屈してなかったみてぇで、安心したぞぉ…」 「昨日から俺が退屈しないかってそればっかりだったけど、大丈夫だったでしょ?ここに来る前スクアーロの部屋のお風呂も沸かしといたよ。入って夕飯まで休むといいよ。中に入ろう」 「あ、ああ…悪ぃなぁ…」 「全然!それにこういうのは、スクアーロが俺の家でしてくれてたことでしょ?」 早く早く、と綱吉がその手を取ろうとするが、当のスクアーロはそれだけで顔を真っ赤にさせてしまい、するりと綱吉をすり抜け大股で先に進んで行ってしまう。 その際、流れるようになびいた銀髪が顔に当たって、「うぷ、」と間抜けな声を漏らしてしまった。 それにも構わず、男はずんずんと歩を進めていく。 綱吉のことなど、まるで置いてけぼりで。 「ス、スクアーロッ、」 「………」 「ちょっと待ってよ、早いよぅ」 倍ほどは差があるであろうコンパスは、綱吉のその訴えで多少緩んだものの、まだまだ追いつくことができるものではない。 少しだけ歩調は優しくなったが、それでも振り向いてくれないスクアーロの後ろ姿に、綱吉は必死に足を動かしつつも俯いた。 本当の恋人同士ならば普通は、ここで手を繋いだり、肩を組んだりするのではないか? (……それとも、そう思ってるのは、もしかして俺だけなのかな…) まだこの気持ちが恋なのか好奇心なのか判然としないけれど、あまりにつれないスクアーロの態度に、少なからず綱吉は寂しく思う。 スクアーロの馬鹿野郎。もう俺は、明後日には日本に帰ってしまうのに。 付き合っているというのに未だ、まともな恋人らしいことはおろか、手も触れたことがないのだ。 綱吉が冬休みだからといっても、スクアーロにはそれと関係なく仕事があるし、一緒に入れる時間自体少ない。 だから今日はこうして、帰ってくるのを見計らってわざわざ待っていたというのに、蓋を開けてみたらこれだ。 そもそも、綱吉がこのイタリアにいるのだって、理由がスクアーロとはいえ、誘ってきたのは何とあのザンザスなのである。 スクアーロが来い、言ったから、来た訳ではないのだ。 そういう要因を一つ一つ挙げていくと、何だか身長差の分だけの気持ちの温度差があるような気がして、不安になった。 男同士とはいえ、初めてできた恋人と呼べる存在に、浮かれている自分がとても恥ずかしい。 右も左も分からないながらにうきうきしているのは、本当のところ自分だけなのかな。 頑張って小走りしても、ちっとも縮まらない距離。 すん、と綱吉が小さく鼻を啜ると、ぴくりと男の背中が僅かに跳ねたのが見えた。 それでもやはり、振り向いてはくれなかったけれど。 「やだ〜ぁ、それはあの子、照れてるのよぉツナちゃぁん」 あの後、自室の風呂(以前はシャワーだけだったらしいのだが、日本で初めて浴槽を経験したザンザスが気に入って、全室に浴室を造ったらしい)に浸かって、ばたっと寝入ってしまったスクアーロ。 仕事帰りで疲れているのは分かるけれども、やはり悲しいものは悲しいので、綱吉は、何もなければ午後の三時に必ず催される、ルッスーリアのティーパーティーに訪れ、スクアーロとの交際についての愚痴を聞いてもらっていた。 ルッスーリアが厳選した高級(らしい)な紅茶の芳しい香りが、鼻孔を通して綱吉の胸をほっこりと温めてくれる。 ティーパーティーの主催者ルッスーリアと、それからおやつ目当てで参加しているベルフェゴールとマーモンは、それぞれカップに口をつけたり、ルッスーリアお手製のスコーンに齧りついたりしながら、ふんふん、と綱吉の話に耳を傾けてくれていた。 「て、照れてる…?」 綱吉の分のスコーンを花柄の優美な皿に盛り、色鮮やかなジャムをその上にあしらうルッスーリアの台詞を、呆気にとられながらも綱吉は反芻する。 そうよぉ、とルッスーリアは、綱吉の手前に皿を慎ましやかな動作で置きながら、小指を立てた手を口元にやり、キャ、と微笑んだ。 「そうよぉ、何しろあの子、つい最近までひたすら修行修行の毎日だったでしょう?見かけに寄らず初心なのよぅ。だからツナちゃんのことを嫌いとか、そんなこと絶対ないから大丈夫。んもぅ、可愛い子たちねぇ」 「そーそー。あのロン毛顔面18禁のくせに、中学生みてぇな恋愛観しか持ってねぇもんなー。つーか何ツナヨシ悩ませてんだよあいつ超ムカつく。なー、マーモン」 ソファに体を投げ出しながら軽い所作で紅茶を飲み下すベルフェゴールに、呼びかけられたマーモンは相変わらずむ、としながら無言でスコーンを齧る。 反応を見せないマーモンを気にすることもなく、「ねーツナヨシ、あんなのよりも俺にしない?」と身を乗り出してくるベルフェゴールを軽く受け流し、綱吉はソファの上に立てた膝に顎を乗せて、深い溜め息をついた。 「……俺も、恋人同士なんてどんなことすればいいのかよく分かんないし…。スクアーロは前にも増してよそよそしいし…どうすればいいのか分かんないよ…」 「だぁからさーツナヨシ、今からでも俺にさー」 「ベルちゃんあんたは黙ってらっしゃい。ねぇツナちゃん?無理して恋なんてすることないのよ?ほんとにスクちゃんのことが好きだったら、どうしたいのか自然とハートが教えてくれるわ。だからあまり悩まないで…せっかく恋愛しているなら、楽しまなくちゃ。ね?」 自然とハートが教えてくれる、か。 ルッスーリアのその言葉は、根が深いインドア派の綱吉が遠いこのイタリアにいる理由を、一言で表している。 おそらく、スクアーロとこういう関係にいたらなかったら、いくらザンザスの要望とはいえこんな遠い国まで遥々来ることはなかっただろう。 自分の手が触れただけで、少年のように顔を真っ赤に染めるスクアーロ。 このままでは、恋人とも、友人とすら呼べない間柄に陥ってしまう。 それでもいい、と投げ出すこともできる、が。 それでもいい、と、綱吉の心はどうしても振り切ることができないのだ。 よし。 メルヘンチックなカップを置き、綱吉は立ち上がる。 下の方から、「何で、そんなめんどくせーことにわざわざのめり込むんだよ」と、舌打ち混じりのベルフェゴールの声が聞こえた。 続 [*前へ][次へ#] |