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アペタイザー
※エース×ルフィ←サンジなのです。



 ルフィの兄が乗る白ひげ海賊団の船、モビー・ディックと、自分たちの船サウザンド・サニーがこの広い海の中で鉢合わせしたのは、本当に単なる偶然であった。
本来なら、二つの海賊団が顔を突き合わせれば、戦闘の一つや二つ始めるところなのだろうが、なんと言っても奇異なことに、自分たちの船のキャプテンは、白ひげ一味が誇る最大戦力の一峰、二番隊隊長を義理の兄に持つ。
そんなものだから、久しぶりの巡り合いを果たした兄弟も、互いの一味もその偶然の悪戯に当然大喜びし、戦闘ならぬ大規模な宴を、現在モビー・ディック号本船の甲板上で開催中なのである。

大宴会の中、太っ腹にも酒と食料の消費をすべて請け負ってくれた白ひげ一味の好意に、少しでも報いようと麦わら海賊団のコック、サンジは、その力量を遺憾なく厨房で発揮していた。
一度にたくさんの料理を手掛けることには慣れているつもりだったが、さすがにこの大所帯。
バラティエ時代、忙しさに奔走していたことがある自分でも、少し息が上がるほどであった。

どれくらい長い間どんちゃん騒ぎをしていたのだろうか。
忙しなく走り回っていた自分にはあっという間に感じたが、ようやくクルーたちの腹が満たされ始めたのだろう、出ていく料理も今はまばらとなり、元々客人であったサンジは、白ひげ海賊団のコックたちに、「もう後はいいからお前も飲んでこい」と、厨房から送り出された。
久しぶりに全力を出し切った後の心地よい倦怠感に、煙草を吸ってから甲板に行こうと、広い船体を歩き船尾の方に向かう。
夜の海の真ん中で停泊している、巨大な鯨を模した船は、引いては寄せる波に合わせて、ざぷんざぷんと微かに揺れていた。
自分が今いる場所とは反対側の船首の方からは、ブルックと白ひげ海賊団の音楽家たちがかき鳴らす、陽気な楽器の音色と。それからそれに合わせた下手くそで豪快な歌声が、小さく鼓膜に届いてくる。
日に焼けた欄干に背中で凭れかかり、煙草に火をつけて一口吸うと、なんとも言えない満足感が、胸いっぱいに染み込んでくるようだった。
濃厚な煙の味に、瞼を閉じてしみじみとし、指で煙草を摘み上げ、夜空に向かって煙を吐く。
もわ、と音がたちそうな白い靄を見送るサンジの耳に、そのとき何だか、甘い嗚咽のような声が響いた。
どうやら、サンジから十数メートル離れた酒樽の山の影から聞こえてくるらしいその声音に、それらの状況を察したサンジは、げんなりと肩を落とす。
おいおい、自分が当事者の立場ならともかく、せっかくいい気分だったところに水さすんじゃねぇよ、と、いわば邪魔者なのは自分の方であるにも関わらず、サンジは煙草を吸いながら、小さく舌打ちを漏らした。
確か、この船にもナースとして乗っている女がいたが、クルーの誰かがその内の一人とお楽しみの最中なのだろうか。
自分も先日下り立った最寄りの島で娼婦に相手をしてもらったけれども、そのときの女のような、義務染みた大袈裟な嬌声ではなく、どこか甘さを含む押し殺したようなその声に、はからずも少しだけ惹かれてしまった。
そう考えると何だか余計にイライラしてしまい、「よし、覗いてやれ」と、うず高く積まれた酒樽の方に足を向ける。
我ながら悪趣味だとは思ったが、こんな誰が来てもおかしくない所で事に及んでいる方が悪いのだと、大して罪悪感も感じずに開き直った。
足音を忍ばせながら近寄り、現場まであと数歩となったところで、はた、と違和感に気付く。

この声の感じ、こりゃ女じゃねぇな。

女性に目がないサンジでも、傍目にはそうと気付かないほど軽やかな声だったが、女よりも鳩尾にのそりと圧し掛かる様な痺れる重みがあって、これは男の声だと確信する。
野郎同士かよ、と一瞬眉を顰めたが、どうにもその声に心魅かれて、あまり気乗りはしなかったが、好奇心も手伝って樽の影から裏を覗き込んだ。

瞬間、思わず声が出そうになってしまい、サンジは慌てて喉を引き締める。

四方を樽に囲まれた狭い空間の中、サンジに背を向ける格好で腰を振る男に脚を開いているのは、自分たちの船の船長、ルフィであった。
腕に赤いベストをひっかけただけの状態で、すっかり発情した雌の顔をしながら、頬を染めて小さく声を上げている。
そんなルフィを組み敷いているのがまた、その兄のエースだったのだから、驚いたなんてものじゃない。
愕然とした。
何でだ?という言葉が、サンジの頭の中を占めた。
何であいつは、俺を拒んだくせに、血の繋がりはないとはいえ自分の兄貴と、体を重ねているんだ?と。

正常位の姿勢で大きく下半身を晒したルフィの中心は、遠目でも分かるほど赤く充血して、だらだらと涙を流している。
それがエースの律動に合わせてぷるぷると揺れ、その度に蜜を飛ばすから、それくらいあの性交がルフィには気持ちよくて、当たり前のことなのだと、サンジには分かった。
うっすらと汗をかき、腹の中を兄の性器でかき回されながら女のように喘ぐルフィに、普段の陽気さやあほらしさは微塵も見られない。
ごくりと、サンジの喉が鳴った。
セックスに夢中になっている兄弟には気付かれなかったようだが、悔しいという思いと共に、確かな情欲が、サンジの体をみるみる支配していた。

最早絶頂が近かったのか、ルフィの体が引き攣り、脚がぴん、と張る。
背中と喉が反って、「イく、」と引き絞る様な声が、その唇からささやかに漏れた。
同じようにして、兄の名が呼ばれる。エースだけに向けられたその声には、明らかな恋情が含まれていて、サンジは頭をかきむしりたくなった。
小刻みに突き上げられて揺さぶられていたルフィの花芯から、どろりと精液が吐き出される。
直後、激しく前後していたエースの腰がびくりびくりと揺れ、律動の余韻を残すかのようにゆっくりと、止まった。
しばらくして、荒い呼吸の中に、「…中に出しちまった」と申し訳なさそうに言う、兄の声が聞こえる。
ルフィはそんな兄に、はひはひと息をしながら、「いいんだ、嬉しい」と笑って答えた。

ルフィの兄、エースは、時折どこからともなく自分たちの船に現れて、ルフィと少しの時間を過ごしていくことがある。
その度、あのここより狭い船のどこかでこんなことを繰り返していたのかと考えると、胸が焼けつく思いがした。
サンジは、男なんてありえねぇ。同性愛なんて死んでもパス、とずっと思っていたけれど、ルフィに対してだけは、ずっと女に感じるような熱情をひたすらに向けていた。
どんなに見た目が整っていても、ルフィ以外の男にそんなことを感じることはまったくなかったので、きっと自分は、ルフィのことがそういう意味で好きなのだと、随分早い段階で自覚していたのだ。
燻るだけで日に日に膨らんでくるこの想いを、直接ルフィにぶつけたこともある。
しかも一度や二度じゃない。だがその度にルフィは、「サンジは男だろ」と、若干眉間に皺を寄せて、自分を拒絶してきたのだ。

自分が男だから、ダメなのだと思った。
それか、こんな女好きな性分だから、そこが嫌がられるのだろうと思ってもいた。
ルフィが手に入ったら、きっと女なんか眼中になくなるというのに。
ルフィに恋焦がれている自分に気付いたときから、大っぴらなナンパは控え、どうしようもない欲望を商売女との味気ないセックスで、ずっと抑えてきたというのに。
蓋を開けてみれば、何だこれは。
ただ、兄とできていただけなんじゃないか。
「サンジは男だろ」と自分を拒んでおいて、自分は男に、しかも兄である男に、平然と脚を開いているんじゃないか。
何だそれ。
何だよ、それは。

どろどろに汚れた体のまま、兄に髪の毛を撫でられて嬉しそうに目を細めているルフィを、サンジは澱んだ瞳で見つめた。
悔しさと、嫉妬と、憤り。そして何よりも激しい情欲が、サンジのすべてを食らい尽くしていく。
ぎり、と奥歯を噛み締めたら、煙草が切れた。
ぽと、と足元に落ちた吸殻を、無情に踏み躙る。
煙が昇った。夜空には届かず、すぐに消えた。




































深夜。見張り番でマストの上にいるルフィに、「夜食を作ってやったから取りにこい」と声をかけた。
そうして何の疑いもなく、キッチンまでにこにことやってきたルフィに、昼間汲んでおいた海水を一気にかける。
悪魔の実の能力者は、海の神に嫌われるから、海水に触れると途端に無力になるらしい。
何が起きたのか理解できないのか、きょとん、と水を滴らせるルフィを見つめながら、サンジはがらん、と床にバケツを放った。

「……んん?」
「…は。どんな感じだよ、キャプテン」
「…何だこれ、べたべたして、しょっぱい。海水か?」
「そうだ」
「…ええ?何で?」
「悪魔の実の能力者ってのは、海に触れると力を失うんだろ?だからだ」
「だから…?だから、何でだ?何で、今俺に海水をかけるんだ?サンジ」
「分かんねぇのかよ」

吸っていた煙草をテーブルの上の灰皿に押し付けて、火を消す。
神聖な厨房で、ところ構わず煙草を揉み消すようなことはしない。
その神聖な場所で、これからとんでもないことをしちまうけど。
俺は、こいつをヤっちまうけど。


「…てめぇに惚れてる男に、力を奪われた…。分かんだろ?…今さらカマトトぶんじゃねぇよ、淫乱船長」


兄貴にヤられてるくせに。
サンジがそう言うと、ルフィは顔色を瞬く間に変えた。
無表情だが、表情が強張っている。
そのまま踵を返そうとしたので、サンジは濡れたその腕を掴み、少しも加減することなく、テーブルの上にルフィを押し倒した。
強かな衝撃に、炭の入った灰皿が落ちる。
アルミ製のそれはカン、と軽い音をたてながら、木製の足まで転がった。
くわんくわん、と灰皿の回る音を耳に捉えながら、組み敷いたルフィの青いベストを、一気に横に引き裂く。
あの白ひげ海賊団との宴から数日たっているが、あのときルフィの兄が残したらしい情事の痕が、いまだにその肌に、うっすらと浮いていた。
じたばたと振り上げられる両腕を片手で縫い付け、衝動のままに、ルフィの幼さの残った頬を張る。
バシン!と鋭い音がして、ルフィの目が見開かれた。
端が切れた唇が、血を滲ませながら戦慄いている。
サンジは怒りと欲情にはやる呼吸を抑え、細いその顎を掴んでこちらへ向かせると、鬼畜に笑んで船長である少年の顔を、覗き込んだ。

「暴れんじゃねぇよ…慣れてんだろうが」
「…やだっ、サンジ…!」
「ああ、そうだよな。そりゃ嫌だよなぁ。俺はお前の大好きな優しい兄ちゃんじゃねぇし、お前に何度振られてもしつこく言い寄るような、未練たらたらの情けねぇ男だし。でもな、俺思うんだよ。船長なら、クルーの望みも叶えてやるのが筋ってもんなんじゃねぇのかって。まして、男にヤられてるような奴が、“男だから”って理由で、俺を拒否るのは根本からしておかしいんじゃねぇのかって。お前のコックはそう思ってる訳なんですけども。そこんとこどうなんですかね?このクソゴムやロー」
「……ひ…ぃや、だぁっ…」

頭上に捻り上げられた腕の細さと、胸に色づくその飾りに、半ば勃ち上がっている自慢の半身を、スラックス越しにルフィの股間に擦り付けた。
覚えのある感触に、ルフィは目をきつく閉じ、嫌々と首を振る。
その拍子で、耳の裏にまであの兄からの所有印を見つけ、それがますますサンジを焚き付けた。
サンジは荒々しい手つきでルフィの下半身を露わにしてしまうと、その口を無理矢理にこじ開け、指を三本突っ込む。
「ぐぅ、」と、くぐもった声が零れた。
歪んだ笑みを浮かべながらサンジは、愉悦にぞくぞくと体を震わせる。

「一度ヤらせろ。そしたらお前を諦めてやる。別にいいだろ?これは取引だ。取引は要するに仕事で、浮気じゃねぇ」
「……そ、」
「一回だけだって。兄貴にだって黙ってりゃバレねぇんだ、ほら、さっさと脚開けよ」

ぱしん、と軽く膝を叩くと、ルフィは何かを堪えるような表情で、おずおずと脚を広げた。
まだ萎えたままだが、サンジの目の前に、ルフィの陰部が晒し出される。
本当に単純で、船長なら、という言葉に敏感で、馬鹿で、可愛い。
未熟に垂れたその性器に、生唾が口の中に滲んだ。
サンジはそれを飲み込みながら、ルフィの口腔に含ませた指を、ピストン運動のように緩く動かす。
にやりと、性的な笑みを漏らした。


「大丈夫だ、俺は慣れてるから、お前にもいい思いさせてやるぜ?」


顔を背けるルフィのこめかみに、涙が伝う。


























「うっ、くぅ、う…!は、やっ…やぁっ、あ、!」

ルフィの唾液で濡らした指を一気に突き入れ、ぐぽぐぽと抜き挿しした。
ただでさえゴムの体なのだ、痛みはまったくないらしい。
今、自分に指を入れているのがサンジであるということも忘れたような蕩けた顔で、ルフィはひっきりなしに、甘い喘ぎを漏らしている。
それでも瞼をかたく閉じて、決してサンジを見ようとはしないのだが。
サンジは、ずっと思い描くことしかできなかったルフィの内部の温かさに、うっとりとした心持ちでいた。
入口がサンジの指の根元をひくひくと締め、熱くてぬるぬるとした内壁が、脈を打つように収縮を繰り返している。
それが前立腺を掠める度、痛みを感じるほどの勢いできゅうう、と絞り上げるみたいに更に締まるのだから、興奮するなといった方が無理だ。
ちくしょう、と思う。
ちくしょう、こいつの兄貴は、心からこいつに受け入れられながら、これを好きなだけ体感できるのかよ、と。
そう思うと異常なほど胸が痛んだが、それを誤魔化すように指を滅茶苦茶に動かした。
不規則に中の性感帯に触れられる度、高い声を上げながら、ルフィの体がびくびくと痙攣する。
いつの間にか勃起した未発達のペニスから、とろりとした先走りが零れていた。
自分の指でルフィが感じていると思うと、嬉しくなった。
欲しい。こいつのことが。こんなにも欲しくて、たまらないのに。

「ひぁ、ぁあっ…!は、ぁあっ、ん!ダメ、だ、メェ…ぁっ、」
「…は、…あー…、すげ、締まる、」
「っ…んぅっ、あ、ぁあっ、やっ…ひ…!そこっ、やだ…もう、ゃ…!サン、ジ…はぁっん、…ぅっ、」

まるで添えらるようにサンジの腕に置かれた手が、またいじましい。
膝裏に手を宛がわれ、胸に膝がつくくらい脚を持ち上げられたルフィの恥部は、無知な生娘のそれのようにきつくて、幼かった。
中をぐちゅぐちゅとかき回した指をずるりと引き抜くと、唾液と、先走り、そして徐々に滲み出てきた腸液に塗れて、ぬるぬるに汚れている。
サンジは再びその指でルフィの中を強く突き、途端にしなる細い体を楽しんだ。
体を倒し、すっかり尖った乳首を舌で転がすと、伸ばされた手がサンジのワイシャツを震える手で掴む。
ルフィの汗の味は最高だった。
指を可愛らしく締め付けてくる中も最高だし、快楽に正直なその熱に浮かされた声も、悩ましい仕草も、みんな最高だ。
ああ、全部、俺だけのものにしてしまいたい。
俺なら、毎日ずっと、ずっとそばにいてやれるのに。
大切にするのに。お前の兄貴よりも、ずっと。

散々中を荒らした指をようやく抜き、薄く開いたその唇を貪りながら、腫れた陰茎の付け根をそのまま擦ってやれば、喉をひくひく言わせつつ、ルフィが身を捩った。
一方的な深いキスをしながらスラックスの前を寛げ、腹に先がつくほど反り返った男根を、柔らかくなったアナルに押し付ける。

「ぃっ…ひ、ぅ…」

ルフィの腰をかかえ、サンジがぐ、と腰に力を入れたその瞬間、小さな声でルフィが呻く。
最早海水のせいではなく、脱力したルフィの体。
長い、長い間、ずっとこの体が欲しかった。欲しくて欲しくて、たまらなかった。
本当は、心も手に入れたかったけれど。何で、兄貴なんかを好きになるかな。こいつは。

サンジが一息に身を進めると、一際甲高い嬌声を上げたルフィのペニスから、精液が放たれた。
入れた瞬間の締め付けが凄まじく、思わずサンジも苦しげに眉を寄せてしまう。
処女を抱いたことはないが、きっとそれよりも強い締め付けだと、何となく思った。
こいつは処女ではないのだけれど。
ああ、泣きたい。本気で。

「……っんで、兄貴なんかにこんなこと、させてんだかな…、てめぇはっ…!」
「ぁっ…−−−、ぁああっやあああっ、!や、ぁだっ!…った、ばかり、だからっ、ぁ!」
「…ぁあっ?」
「動、く、なっ…あ、あっ!も、もうイった…っ…イったからっ!やめっ、て…はぁ、んんっ!」
「…無理言うな…っ」

テーブルの端を掴み、逃げようとするルフィを押さえ付け、サンジはがつがつと腰を打ちつけた。
精液に近いカウパーをびゅるびゅる吐き出している半身を捕え、嫌がるのも構わず強く扱いてやる。
すると狂ったように、ルフィは泣き喘いだ。
その声は、あの晩モビー・ディック号で聞いたときのようなものとは、少し違っていた。
あのときの方が、なんというか、もっと優しい艶を含んでいたような気がする。
それは相手があの兄だったからだろうか。

何でだよルフィ、気持ちいいだろ?あのときと同じ声を、俺にも聞かせてくれよ。

サンジはなんとも言えず悲しく、悔しくなって、赤く腫れたペニスを握り締めた。
悲鳴のような声が、ルフィから聞こえる。
扱くことを止めた代わりに、腰をより強く動かした。
テーブルに縋りつくルフィの手を強引に引き剥がし、指と指を絡ませる。
しかし、ルフィはちっともサンジを見てくれようとはしなかった。
それどころか、兄の名前まで呼び始める。
最悪だ。
性的なばかりでないその涙も、意地でも自分を見ようとしないその瞳も、絡み返してくれない指先も、すべて最悪だった。


「……ルフィッ、!」
「ひぃ、ぃっ、ぃああっぅ、!…エー、スゥッ、エースッ…!」
「好きだ、ルフィ…好き…っ!」
「あぁっあ、ひぁ、はんんっ…嫌、や、ぅ…やだっぁ、エースゥ…!ごめんっ、ごめん、エース…ッ!」
「やめろ…呼ぶな!兄貴の名前なんか…っ!今、お前を抱いてるのは、俺なのに…!」


悦がっているくせに。俺にペニス突っ込まれて、女のように鳴いているくせに!
どこまでお前は、


「や、だ…よぉっ…!エースじゃなきゃ、嫌、なのにっ、ぃ…!」
「……好きなんだ、」
「いやぁぁっ…やだぁぁあ!エースごめっ…俺、ごめ、んっ…!エースだけって、言ったのに…!」
「ルフィ、好きなんだ…、どうしても好きだ、やっぱり好きなんだ、ダメだ、どうしようもなく、好きなんだよ…っ!」


こんなに愛を囁いているのに、どうしてお前はどこまでも、俺を拒絶するんだ。
伝わらない気持ちに悲しくなり、サンジは一層、律動を速めた。
体は交わっても、心は通わない。意味がない。こんなことしたって、所詮。

一度だけ、と懇願したけれど、その一度を無碍にした気がしてならなかった。
だってこんなことをしても、やはり何にもならないのだ。

伝わらない想いは平行線のまま、体だけを繋げている。

実に不毛で、痛々しい。





































































何だか尻切れ蜻蛉だ…ぎゃふん。
連載では両想いだったから、ここは敢えてのGOUKANで☆
サンルもいいよねー。萌えるよねー。
女好きなサンジさんが、ルフィに骨抜きってのがいいv
それで本気で思いつめちゃうのとか、妄想するとほんと楽しい♪


そういえば全然関係ないんですけど、最近車内で木村カエラちゃんばっか聴いてます。曲調がいちいち可愛い(*^∀^*)あの意外にハスキーになる歌声もいいですよねっ!普段はあんなに可愛いのにーv

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あきゅろす。
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