第一訓07
いつの間にかゴキブリの如く天人共は増えていき、事態は泥沼と化していた
そんななか暴れること二分、
たった二分だよ?
銀髪がいきなり
『やっべぇキツい、すんげぇキツいィィィ!!!!…悪い後は頼んだ!』
『は?何処行くの!?』
ぜぇぜぇはぁはぁ言って銀髪は新八君達が行った方向に走り去っていって行きやがった
「ふざけんなあんのクソ銀髪パーマネントォォォ!!!!!!」
仕方ない、かくなるうえは上は…!
腹に思い切り力を籠めて…
「銀髪の男が逃げたぞォォォ!!!!」
「「「何だって!?待てェェェ!!」」」
天人共は銀髪の後を追っていってた。
『え、マジで追いかけたの!?…案外うまくいくもんなんだね…』
なんとも言えない脱力感が名前を包み込む
「…とりあえず蛙を避難させるか」
―――――――――
――――――
ーーー
「かえっ禽夜様、少し事故が起きた様で、今すぐ避難致しましょう」
「お前今蛙って言わなかった?言ったよな!?」
「言ってませんよたぶん、とにかく急いで急いで」
「たぶんってなんだたぶんとは!!次言ったら許さんからな小童ァァ!!!!」
酔っているのか、大声で文句を垂れている千鳥足気味の蛙を脱出ポッドまで連れていくと、狭いと嫌がるそれを無理やり詰め込み、発射ボタンを押してやった
最後までなにかいっていたが、聞こえないふり
「さて次はお姉さん達を避難させな」
―ゴゴゴゴゴ
突如、地響きが起こった
銀髪が何かやらかしたとか?
「なにこの浮遊感!?」
え…まさか、まさかまさか!!
「おっ落ちてんのォォォ!?」
―――――――――
――――――
ーーー
目覚めたら綺麗な夕焼けが視界いっぱいに広がっていた。
海に放り投げられたらしい
買ったばかりの服が、海水を吸い込んで肌に鬱陶しくまとわりつく
「父様に関わるとろくなことがないって再確認させられたよ。
あぁ、この先どうしよっかな…あと帰って父さ…師匠に報告しないと」
その前に岸まで泳がなきゃいけないんだけどね
…はぁ
(志村姉弟達は大丈夫かな?)
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