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第三訓02


通算0勝15敗、ここが正念場。

此処にもなかったらさっきの忍者を袋叩きにしなくちゃいけなくなります












「あのォ…ジャンプ、ジャンプはありますか!?」



「ありますよ」



「マジでか!?いやったあああああああああ!!!!」




雄叫びをあげる名前に、店の中にいる店員やお客さん達が次々にイタイ視線を浴びせるが、今の名前には全く気にならなかった




「16回目の奇跡、天は私に味方したんだ!」


最後の一冊だったらしく、運が良かったみたい(流石ジャンプ愛好家、役に立ったわァ)



いやはや、これで減俸されずにすんだわ…さーこいつを届けて飯でも食べよう




ご機嫌で店から出ていき、当初の目的も忘れ家に帰ろうと自販機の前に差し掛かった時、





あぶね!!」



キィィィという派手なブレーキ音の後、ドンッと鈍い、肉の塊を叩きつけたような嫌な音が名前の耳に鳴り響く


一瞬唖然としていたが、急いで被害者の方へ駆けつけると、見覚えのある赤いチャイナドレスが目に入った。






「…か、ぐら君…?」

















轢かれたのは、神楽君だった。


揺さぶってみるも意識はなく、気を失っていた

幸い目立った外傷もなく脈も正常。

強いて言えば右肩に小さな銃痕があり、軽く出血しているだけ


(この程度の傷ならほっとけば自然に治るし、目覚めるのも時間の問題…はぁよかったァ)















「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
ひいちゃったよちょっとォォォ!!

どーすんスかコレ!!アンタよそ見してるから…!」


「騒ぐんじゃねーよ、とりあえず落ち着いてタイムマシンを探せ」


神楽君を轢いたのはパーマネント一行のようだ。


とりあえずパーマネントにはお灸を山の如く添えなければ!












「…オイ銀髪、お前なにしたかわかってんの?

いくら原作主人公だからって、やっていいことと悪いことの区別もつかなくなったか!!」



「それ言っちゃダメだから!!原作とか禁句だから!!!!

―ってあれ、田中さん!?
あぁ…もしかして、もしかしなくても、見ちゃったんですか…?」



不安と恐怖と罪悪感とが入り交じった、まぁ早く言えば絶望的な表情をこちらに向けてくる。


私はそれに無言で頷き、挙動不審なパーマネントの方を一瞥した



「新一くんは私が責任もって家へ送り届けるから、安心して警察に自首するんだパーマネント」


「…だっ大丈夫だよコレ、きっと奇跡的に無傷に違いねェ、

なァオイ、お嬢……!」

















(神楽君を利用するようで悪いけど、パーマネントあの血をみてビビるんだろうな…ざまーみろ!!)

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