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第二訓04



「……難しい事はよくわからないけど、僕は僕の“ぶしどー”ってやつを貫くことにするよ」


「あぁっ!オイ待て!!」


「ククッ…んじゃ俺も、俺の武士道でいかせてもらう!!」



名前と銀時は長谷川の制止も聞かず、新八の元へ走る


















「たった一人の人間と一国…どっちが大事か考えろ!!特に名無し君、あんたはこちら側の人間だろう!?」




「悪いけど、僕は幕府を護るために此処に来たわけじゃない。

それに生憎国の為に誰かを見殺しにできるほどの賢い生き方ができなくてね!」





攻撃をかわしながら新八のいるやつの口許に近付く




「新八君!!もう少し耐えるんだ!」



「ふぐっ!!…もう少しったって…


どちくしょォォ!!!!」















「オイおっさんよォ、てめーらがどうなろうとこっちは知ったこっちゃねー


幕府が滅ぼうが国が滅ぼうが関係無ぇ、自分の肉体《からだ》が滅ぶまで


背筋伸ばして生きていくだけよっ!!!!」
















新八君が上顎を持ち上げている間に、僕たちやつの体内に入り込み核となる部分を思い切り叩く


するとゴパンという何かが弾けたような不気味な音と同時にどっと血が吹き上げ、辺り一面に降り注いだ



それは雨のように、私たちを濡らす

















―――――――――
――――――
ーーー


「いででで…あーあ服が血で汚れちゃったよ、しかもなんかこいつごっさヌルヌルするし動けないしなんかヌルヌルするし!」


さっきの衝撃のせいで、名前はペスの体内に取り残されていた

しかも肉に挟まれて、どうにも身動きが取れない



「あーやべぇ、あの人絶対に怒るよ…この分じゃ殴られるくらいじゃすまないかも」


考えれば考えるほど嫌な事ばかり

あぁ、何で父様絡みの事は全部嫌な方向に進むんだろ

独りでもんもんと考え込んでいると不意に視界が開け、光と共に誰かの手がさし込んできた



















「大丈夫かガキ、今引き上げてやっから暴れるなよ」


「パーマネント、お前……」


「何で、ってかァ?
人助けんのに理由なんているかよ、ほら掴まれ


…にしても女みてぇに細い腕だな、それにお前見た目のわりには軽すぎるぞ、ちゃんと三食食ってんのかコノヤロー」


「黙れハゲしばくぞ」


「誰がハゲだてめっ!これは地毛なの、ヅラじゃねぇんだよ!!」




あぁ…バレたかと思った!
女みてぇとか言うから、つい反射的に言っちゃったじゃん

ホント心臓に悪いな














「というかいつまで僕の腕を掴んでるんだ、セクハラで訴えるぞ」


「…あっあぁ、悪ィ

つーかお前せっかく人が助けてやったってのに、何その態度!?マジムカつくんですけど!!!!」


私を引き上げてくれたあとも、何故かこいつは私の腕を掴んだままだった

ちょっ、変なことに感ずくなよ!!!!



「…まあいい、とにかく礼を言う」


「どーいたしまして」


満足したのかにやりと笑う銀髪




よかった、何とも思われて無いようだ…たぶん






そのあと新八君も無事見つけ、さて帰ろうかと思っていた矢先


長谷川さんがパタ皇子に見事なアッパーを喰らわせた


再び飛んでいく皇子、しかしよく飛びますな皇子!














「あ〜あ!!いいのかな〜んな事して〜」



「しるかバカタレ、ここは侍の国だ好き勝手させるかってんだ」


茶化すパーマネントに男前に語るグラサン

しかし、役人がそんなことしたら間違いなく…

















「でももう天人取り締まれなくなりますね、間違いなくリストラっスよ」


「仮にも皇子と呼ばれてるんだ、それ相応の処罰は覚悟しなきゃいけないね」


「え?」


「バカだな、一時のテンションに身を任せる奴は身を滅ぼすんだよ」

































(グラサンの行方は、誰も知らない(笑))

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あきゅろす。
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