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第二訓01


ノーパンしゃぶしゃぶ事件から半月もたったある日の事










AM;10:00


―現在謎の生物が新宿方面に向かっていると思われます…ご近所にお住まいの方は―



「…江戸ってこんなにえいりあんが来襲するモノなの?」


名前はテレビを見ながら、冷蔵庫にあった適当なもので作った朝飯を頬張った。








ここ二、三日名前は、若干仕事をしつつも、半ニートのような極めて堕落した生活を送っている

こうもやることがないと、ついついそとに出るのが億劫になっちゃうんだよねー


「ってこんなんじゃニートまっしぐらじゃん!バイトしよう…もっとたらふく食べる為に」


半月も経ったんだし、それにそろそろ生活費がヤバいんだ(主に食費)












―――――――――
――――――
ーーー


「…ナニコレ、珍百景?」


名前の目下に広がるのは、逃げ惑う人々に、タコのようなえいりあんが町を破壊している様子

まるで何処ぞのSF映画を見ているような気分だった










求人のやつにのってた大江戸スーパーのアルバイト、時給も時間帯も良かったので、いざ行かん!と意気込んだ矢先の事、新宿に差し掛かった辺りで、何故か人気が少なくなり気になって奥まで行ってみたら、まさかの事態に陥っていた。




「おい、そこの小童ァ!速くワシを助けろ!!」


振り向くと何処かで見た蛙さんが、触手でぐるぐる巻きになっている。


「ここは見て見ぬふりをするべきだよね、幕府関係者なんて師匠の呪いが掛かってるんだきっと、相手にするだけ不幸になるに違いない。

あー蛙なんて僕には見えない」


「思考がだだ漏れだこのクソガキ!!いいからさっさとを助け」


「キャアアアア!!!!」


「この声は妙さん!?待ってて、今いく!!」


「おのれ貴様ァァァ!さっきと打って変わって態度が違うではないかァァァ!!!!

覚えておれェェ!!」











―――――――――
――――――
ーーー


妙さんの元に一目散に駆けつけると、なんか信じがたいような光景が繰り広げられていた。


「おんどりゃァァァ!!えいりあんだかなんだか知らねェけどなァ、人様の卵パック割ってんじゃねぇよ!!!!こちとら今日を生きていくだけで精一杯なんじゃ!おめーのせいでたいせつな栄養源がパーだコノヤロォォォ!!!!!!」


「………………」



ウ ソ ダ ロ !




…キレる妙さん、
いや怒り狂う獣は、タコえいりあんの触手をズタズタに引きちぎり、これでもかと千切っては投げ、千切っては投げ…。


なんか表現が生々しくない?




「あの妙さ」


「あ゛あん?」


「ごめんなさいすみませんもう獣とかいいませんだから殺さないでください

…じゃなくて、さっき妙さんの悲鳴が聞こえた」


「あら、名無しさんじゃないですか、お久し振りですね!
悲鳴って、何かあったんですか?」


「いや、ナンデモナイデス」



にこりと菩薩のように笑う妙さんが、何故だか今日は阿修羅のように見えました。




そうこうしている間に半泣きなタコえいりあんは禽夜様を連れて、何処かに去ってしまった様だ。


やべぇ確実に怒られるよコレ







「そんなことより名無しさん、今日、ご一緒にお昼行きませんか?あのときのお礼もかねて」


「そうだね、じゃあ行こうか!」












(べっ別に現実逃避とかしてないんだからね!)

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あきゅろす。
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