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縛られる
side:光










「光、どこに行ってた」


そのきっかけは何だったか…今ではわからない。


児玉敦(コダマアツシ)――一年の頃から噂では耳にしていた彼と二年になって同じクラスになり、少しずつ話していくうちに僕らは“親友”という間柄になった。


けれどそれは、傍目から見ての話。



どこ行ってた。
何をしていた。
勝手に居なくなるな。


敦は僕が勝手に行動すると決まってそう聞いてくる。
最初はただ、心配性な奴なんだなと思っていた。
親しい友人が少ない僕は、少なからず嬉しさを感じていたのだ。


だけど…



「…隣のクラスに教科書借りに行ってたんだ」

「誰?」


間髪入れず酷く冷たい声で返され、僕はビクリと肩を揺らし息を詰めた。


ほら、やっぱり何かがおかしい…。

気付いたのは最近のこと。

いくら心配症だからって、一々行動を制限したり誰と話しただの問い詰められることに、僕は不信感を募らせていた。




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あきゅろす。
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