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正しい言葉が見つからない。

きっと、今は何を言っても言い訳にしかならないような気がする。




だから僕は心の中で“ごめん”を繰り返した。





「…君に、触れてもいいかい?」



ふと発せられた言葉。


それと同時に近付いてきた伊集院の手が、僕の頬に添えられた。



なぜこんなにも、伊集院に触れられる場所が熱いんだろう…。



わからない。

わからないよ伊集院。



頭の中は混乱してるのに、体は熱に浮かされたようにほんのりと火照り、体から力が抜けていく。



身を乗りだし近付いてくる伊集院の顔が、とてもゆっくりに見えた。




視界いっぱいに彼の顔が広がる。



唇に走った柔らかな感触は、一瞬だった。




今、何…





「僕はどうやら自制心が足りないようだ」

伊集院は顔を離すと、苦笑いを浮かべそう言った。







僕の中で甘く疼くこの気持ちの正体を、伊集院なら知っているのかな。






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あきゅろす。
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