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Promise-13



飄々にして殺伐とした、空白に現れ手にしたそれは…

人が造り上げたものの欠片だった。


そしてソレには
酷く滑稽な内容が綴られていた。



一瞬だが、思わず
顔を顰めてしまった程に……








☆⌒初めて記念⌒☆

サスケ]ナルト

ΣV-_-V(≡^∇^≡)








一昨日の事だった…



アイツが
これを書いていたのは……




ふと笑みが溢れる。

愛おしさに、自然と……



「…ったく、……こんなもの残しやがって、…あの、ウスラトンカチめが…‥」



愛でるように
コンクリの破片を抱き締めていた。



蘇る……


奪われた色彩が鮮やかに。



胸の奥底で

脳裏で…




失ったと思ってた

     “ 現実 ”

     “ 真実 ”

が俺の空白を埋めて行く……




くっきりとした記憶は、実体し実在した証。








鼓動はないが
呼吸はしてた。



体温はないが

感情が熱をつくった



痛みという感覚はないが

『気持ちいい』
と身を揺らし、謝っていた。

人殺しの兵器のクセに歓びを感じるなんて…と、己を苛み、深い罪悪を背負っていた。


しかし…――
愛しさ募った営みに
溯った『人』としての
   “感覚”を
取り戻す様子で貪っていた。



終わりを
知っていたからなのか…







排泄など必要は無いと示す空洞に、何度も放たれた行き場の無い体液を『零したくない』とナカへ誘っていた。



どうしても零れる体液にまで謝っていた…
ごめん、と。







ナルトは……
九尾という枷を
翳し楯としつつ
“うずまきナルト”で居たかったのだろう…



最後まで生きたいと願った俺に、こうして植え付けた……




確かに
俺もお前もここにいた事を…





この町を焼いただろう発光の後、降り注いだ白灰に埋もれた場所は確かに存在し、あの日のあの時の暖かい温もりも夢ではなかったと



   ──‥俺に




   この星に……




 ……教えてくれた。




間違いなく
人が営み、過ちを犯し続けた世界の片隅で…


‥…‥俺達は





恋をして


抱き締め合い


口付けをして


互いを求め


恋焦がれた…














現在も、尚……──









    ……恋してる







確実に
滅ぶ、空白な世界で…





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