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舐めたらアカン(R15)

「さて、…そろそろ観念して貰おうか。」

そいつは身勝手な笑みを唇に宿して、真っ向から俺を捕らえるように覆い被さり、大きな乳房を肌に見せつけるように押し付けてそのまま下肢へと身を沈め。そして、俺が再び逃げ出す事を恐れたのか、確りと腰を押さえ付け、未だ芯のない陰茎を支えるようにして胸元で挟んだ後、そこから僅かに浮き立った先端を口腔に含め、嬲るかにしゃぶりついた。

「…ぅッ!!」

咀嚼するような吸引を手伝う巧みな舌戯が敏感な部位を刺激する。
豊潤な肌の柔らかな弾圧も本能的な触発を誘い出す。

「――っ…クソ!?」

男だからか、特別、貞操観念が強いという訳でもないが、互いに素性も知らない、疎通もしない相手と行きずりで…なんてのは望んじゃいない。初めてなら尚更だ。俺にだって選択権はある。こんな強姦紛いな事をする女はごめんだ。
だが、そうした理念に反して、絶妙な性技にかかり、否が応にも牡の昂りを見せ始めたのが分かると、より一層なる身の危険を感じ、焦りと苛立ちが犇(ひし)めきあった。

「…よせ!、やめろっ!!」

強い危機感から声を張り上げ、捕らえれた腰を俄(にわか)に後退けて半身を擡げ、下肢から女の顔を遠ざけると、恍惚としていた表情は消え失せ、驚愕したような顔付きへと一変していた。

「その眼は…一体……――」

「…??」

眼?
眼がどうかしたってのか?

「…良く診せてみろ。」

突如として真摯な眼差しをし、俺の双眸へと躙り寄った時、勢い良くガラッと部屋の引き戸が開いた。


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