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探検うちはンち
ナルトとおしゃべり
「そうだ。
なあ、カカシ先生に相談してみたらどーだ?オレとお前じゃ、いくら調べてみたって結局、何も出来ねーだろうし、いつもいつもコキ使われてンだからさ。たまには、カカシ先生をコキ使ってやろーぜッ!」


「…ああ、そうだな。…鳩でも飛ばしてみるか。」


ナルトの髪上に片手を置いて席を立つサスケが居間から姿を消すとナルトがチョメへと身を乗り出し笑顔を向けた。


「なあなあ…、オレの夢はさっき言った通り、木ノ葉の里ん中じゃ一番強くてエライ忍者、火影になるコトなんだけど‥チョメはさ、将来何になりたいとか…、夢とか…、何か‥そーいうのはあるんか?」


「あるにはあると思う…」


「なになにッ!
サスケには内緒にしとくから…教えろって!!」


「…パッション伝導するホットなティチャーになること」


「ふーん、…じゃあ頑張って夢実現しねーとなッ。オレも応援するってばよ!」


「実現出来るか解らないけど、何とか頑張ってみる。だからナルト君の事も応援させてね。」


「おう!モッチロン、オレも頑張っかんな。チョメにも、サスケにも負けねーくれェの勢いで、ぜってぇ火影になってみせんぜ!」


「約束の指切り‥してもいい?」


問い掛けると口答するより早く、右の小指を立てた手が差し出された。

「おう!するする〜ッ!!」

小指と小指を繋ぎ
ニコニコとするナルトにつられ、チョメもニコニコと笑い顔を照らす。
腕をブンブン揺らして一緒に歌い声を弾ませる

「指切りゲンマン、嘘ついたら‥針千本…」
一旦ナルトが言葉を区切り
若干、早口気味に曲つける

「飲ませねーけど、飲〜ますうッ!」


「指切った!!」

最後の一節は、また声を揃えて指を振り放した。


互いに頑張ろうと心新たにと言った具合だろうか。
対面に笑顔が並ぶ。
笑い声が居間に溢れる。

先に口を開いたのはチョメ。

「ねぇ、ナルト君はサスケ君と結婚してんだよね。」

「…‥そーだけど。
やっぱ‥オカシイとかって思うよな。男同士だし…まだガキだし…‥」

「ごめんね、最初は驚いちゃったから…。
でもね、別にオカシクないよ。元の世界にもそういった男女の隔たりなく結婚してたり、恋人だったりの人達は沢山いるし、…逆に本当に好きなんだな‥とか凄いなって思うよ。だからかな、元の世界には腐女子とか呼ばれてる女の子が沢山いて何だか流行ってるみたい。」

「腐女子なら木ノ葉にもいるってばよ。サクラちゃんって言ってオレの初恋の相手で
サスケが好きな女の子。オレとサスケと一緒の第七班で、頭いくて抜群にカワイイけど、何だか腐女子みてーでさ。」


「そのサクラちゃんって子、腐女子ならサスケ君とナルト君にとって、きっといい理解者になるんじゃ‥…」


「ああ、…サクラちゃんもカカシ先生も、他のみんなも以前とあんま変わんねー態度でオレやサスケに接してくれっかんな。マジでありがてェって思う…」


「……みんな、いい人でよかったね。」

その返答に微笑みながらナルトが頷く。


「だから、…もし、もしもチョメが元の世界に戻れなかったとしても、…この里の皆、こんな風にいい奴ばっかだからさ、…安心してな!」


「うん、ありがとう。」

半ばそうなっても良いとさえチョメは感じ、微笑みを返し頷いた。有機溢れる世界での暮らしも悪くはないかもと。


「ところで…チョメは好きな奴とかっているんか?」


「えっ!」


話の流れを変えるように向けられた突然の質問に目を丸くして困惑を見せるかにチョメは一旦口篭ってしまった。





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あきゅろす。
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