探検うちはンち
居間で
「なあ‥、名前聞いていいか?」
振り返る碧い目に頷く
「…名前はチョメ。…君は、ナルト君でいいのかな?」
「へ‥?
なっ、何でオレの名前知ってンだよ!!
オレってばもしかしてもしかしたら、すっげー有名人だとか!」
「そうじゃなくて、さっき二人で名を呼びあってたから‥」
「あっ、…ああ、そっか。…なーんだ。そーだよな、‥ははッ。
オレってば…まだまだ下忍だし、カカシ先生やサスケみてーに強かねーし‥。
まあ、いいや。その内必ず強い忍ってなって立派な火影になってやっから!
ってな訳で、オレの名はうずまき……、あっ!‥じゃなくて…
うちはナルト。
木ノ葉の里の意外性No.1忍者!宜しくなッ
チョメッ!!」
落胆した表情をみせたかと思いきや
何だかすぐに自己解決をし目を輝かせて自己紹介をする、その様子は最初見た印象の色を濃くさせ、明るくポジティブな子だな‥と新たにチョメに認識させた。
「ちょっと聞いていい?」
「おう!バッチコイだぜ、何でも遠慮なく聞けって」
「忍とか下忍だとかって手裏剣投げたり術や技を使ったりする"忍者"の事だよね?」
「そうだけど…、それがどーかしたんか?」
「あのね、自分が住んでいた世界じゃ、忍者とかって存在しなくて…。ずっと昔はいたみたいだけど。
何かね、御伽話や漫画のように忍術が使える忍者が実在するなんて…信じられなくて。」
「へー‥チョメの世界じゃあ、そーなんか。うーん‥、忍者がいねー世界なんて逆にオレには想像出来ねーってばよ。
あッ!じゃあさ、じゃあ、ホンモノの忍者ってオレとサスケを見たのが初めてなんだな!?」
「うん。漫画やテレビアニメで観た事はあるけど…実際にはナルト君とサスケ君が初めて‥」
「忍術とかコッチじゃ、あったり前にあるんだぜ。見せてやろっか?」
ニィッと笑うナルトの顔は何だか嬉しそうで、ワクワクする。
「見たい!見たい!見せて!お願いッ」
「よっしゃあッ!任せろっ、オレのお得意でとっておきの忍術を今見せてやるってばよ!
名付けて、忍法おいろけの術〜!!!」
印を組む手が動くと白い煙がナルトを覆い、現れたのは
金髪のツインテールの女の子。
しかも裸
そして多分、お決まりのポーズ……
「うっふーん‥」
「すごい!魔法みたい!」
目のやり場に困る‥
「…なっ!何してんだ、バカ!!」
慌て出たサスケが女体と化したナルトの裸を此方の目線から隠すようにして立ち阻む。
「俺以外に肌をさらすな…。」
「え‥、いいじゃん。おいろけの術なんだし‥」
「…いいからっ、術を解け。…言う事が聞けないってェなら、…‥お仕置するぞ‥」
忍術よりも
お仕置が見たい!
「あっかんベーッだ。どーせ、口だけなクセに。やれるもんならやってみろってんだ〜、サースケちゃーん。」
「…そんなにヤられたいのかよ?」
ヤ‥ヤられて下さい!
「バァーカ、そんなワケあるかってーの!
さあてとッ、お湯沸いたし、冗談はココまでにしとこーぜ。」
白い煙が再びナルトを包むと元の小さな少年の姿に変わってしまった。
残念無念……
そう思いつつも忍術には感動した。
「ナルト君、ありがとう。すごいね、魔法使いみたいだったよ。忍者ってすごいね!」
「へへッ‥、まだまだだけどな!」
状況を咄嗟に把握したサスケが苦笑を漏らしてナルトの側から離れる
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