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探検うちはンち
お邪魔します。
「いやいやいや‥…
全然まったく大丈夫!あんま気にすんなって、なッ!」

「……‥――。」

機嫌が良さそうなナルトと明らかに不機嫌そうなサスケ。

対象的な二人。

「なあなあ‥よかったらさ、茶ぐれェ淹れてやっから、オレんちに上がってけってばよ。」

手招く明るい声の隣りで溜め息が漏れる
どうやらココはナルトの家らしい。


「……‥確かにお前の家でもあるが、正確に言えば此処はうちはの……‥俺の家だ。」

「オレんちに間違いねーじゃんか、結婚してンだからよ。」


「ええッ!……二人は結婚してるのォ!?」

衝撃が走り思わず。

「………何だ、文句でもあるのか?」

殺気立つサスケの視線に冷や汗が流れ、咄嗟と首を横に振る。

「そ、そんなつもりじゃなくて‥。あの…、ご、ごめんなさい!」

頭を下げながら、まだ見るからに中学生くらいの子供でもこの世界では結婚出来るらしいと認識する。男同士でも、と…補足をつけ足して。

そんな最中、確か養子縁組みをとれば同姓愛者でも結婚は可能で世界人口の男女比率による統計と世の傾向からして男同士のカップルが増えるだろうと予測されているニュースを思い出す。それに併せてここ最近、腐女子や腐男子と呼ばれる者も増えたし、元から偏見はなくて。

私なりに理解はしてるつもりだった。
だけど目の当たりにして驚いてしまい二人に悪いコトをしたと少し反省。


「サスケが怖ェ顔すっから、ヒナタみてーになっちまったじゃんか!、忍術の被害者には、も少し優しくしてやれって!!」

「こいつの言っている事が本当かどうかは解らないんだぞ…。なのに、気安く家に上がらせようなんざ…――。ナルト、お前……警戒心ってもんねぇだろ?」

「うーん‥。まあ、あるにはあるけど……、今はさ、サスケ‥、お前がすぐ傍にいっから何かあっても安心…ってトコ、かな?」


目を見張り瞬きを数回し照れた様子のサスケに微笑むナルト。

自分を庇ってくれてるようなナルトに対して不謹慎かも知れないが、また目の前で二人の少年の戯れが繰り広げられるのかと思うと自然と期待が高まる


「………ナルト…‥」


頬を幾分染めるサスケの表情は別人のようにさえ思えてくる。

行け!
ほら、さっきみたく…



そう思い
二人に釘付けとなっていた時、黒い瞳が此方を向かい見た。
「……遠慮は要らない、あがってけ。」

背を向け奥にと消える背中には赤い団扇のマーク………それが何だか彼の雰囲気からしてアンバランスに思えるけど
何故だか親近感がわいてしまう。

「あいつの気が変わんねー内に、ホラ、あがれって。」

「お‥お邪魔します。」

靴を脱ぎ玄関からではなく縁側から二人のお宅に足を踏み入れた。
「適当に座ってていいかんな!」

陽射しが良く
庭が映える大きな廊下のすぐ側にある居間へと通される。

板間中央にある卓袱台の一角に座る。

「今、お茶淹れっから、ちっと待っててな。」
仕切りの無い続き間の台所に立つナルトが湯を沸かす。
何だか、おままごとをしてるみたいな気分になり緊張が解かれる。

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