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探検うちはンち
木ノ葉の里
声を掛けにくい。

どうしよう‥。


「はッ!!サスケ、こら離せって!!」


やっと自分の存在に気付いてくれたらしい


「あの‥‥仲いいね。」
何を言ったらいいか理解不能と口を滑らす。

「なあ…、見ねーツラだけど、お前は木ノ葉の里に住んでんのか?」

腕を解いたナルトが話しかける
さっきよりも澄んだ空気が軽く感じる。

「木ノ葉里?ここは一体、何県何市なんですか?」

「ああ?
県ってなんだァ?、
サスケは知ってか?」
「…いや」

「あの‥都道府県…存在しないんですか?
だとしたらココは一体‥…」

何だか凄く不安になる。
漫画やテレビでアリガチな展開が頭の中に広がる

「この世界には国や里はあるが都道府県と名称する物は無い…。」

「はあ‥、そうなんですか。何だか全く違う世界なんですね‥」

「なになに?話が見えねーんだけど‥」

やっと認識が出来た。有り得ない事だけど‥‥――

コチラとサスケをチラチラ交互に見るナルトだけが把握出来てない様子……‥。

「誰かが張った時空忍術にかかっちまったのかも知れないな。」「時空忍術‥…。空間を越えて過去や未来、または別の異世界に移動してってヤツだよな。でもアレってさ、高等忍術だろ?しかもソレを遠隔操作みてーに扱うなんて…
一体誰が、何のためにだよ?」

「目的は解らないが、恐らくカカシクラスかそれ以上の忍が何らかの企みで……なんじゃねーのか?」

「まさか、大蛇丸とか……暁とかの連中じゃねーだろーな。」

神妙な二人の続く会話の内容が倒錯的に思えて納得出来ないのと、口を挟んだらイケナイ気がして黙り、耳を傾ける。

「さあな…。それよりナルト、お前…以外とよく知ってんじゃねぇか。」

「あったり前だろ?
アカデミーで習ったかんな。‥ってか、またバカにする気かよ!」
「バカにはしてない…」

サスケがナルトの髪を跳ねるように撫でる。さっきとは違った微かな笑みを浮かべて。
それに対して不服そうな顔で口を尖らすナルトは何だか照れてる様子。

「頭、なでんな…」

「本当は嬉しいんだろ?」

「べっつにィ、全然っ、ちィーっとも、嬉しかねーってばよ!」

「なら、
よく出来たなと褒めてやろうか…?」

再びサスケがナルトに腕を伸ばし頬を撫で
顔を寄せ始める。

「うわッ!ちょっ…‥タンマ、タンマ!ブ‥ブレイク、ブレイクッ――!!!、人いンだからさッ、な?」

両腕をクロスさせて
阻止するナルトがコチラへとサスケを促す。
「チィ…… 」

ちょっと黙ると
ガチホモプレイが展開され目のやり場に困るけど、正直残念とか思ったりもする。


サスケには歓迎されてないのはあからさまだという意識からと二人のホモぶりを見ていたい事柄から取り繕う笑みを向け「お気にならず」と添える。


すると
ニコリと警戒のない笑みが返された。


「やーっと、オレにも話が見えてきた。ちっとばっかだけど……
どーやら、オメーは悪りィ奴の被害にあっちまっただけみてーだし。それとさ、ココでいつまでも突っ立って話してても拉致あかねーだろ?」

「はあ…、まあ…確かにそうですけど…‥、あの…、お邪魔じゃないかな?」



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