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探検うちはンち
エピローグ<鼬編>
「イタチさんの好物の御団子を拵えときましたよ…。」

「…ああ、」


暁と名乗る組織の一室でコンビを組む相方、鬼鮫が気を遣い拵えた好物の団子。

こう毎日続くと幾ら好物でも飽きるとしたイタチが良い体裁だとして、それを包み出掛ける手順を踏み始める。

「おや、こんな朝早くから御出かけですか?」

「既に時は過ぎたが、サスケがナルト君と結婚したらしい…。兄として其の生活ぶりを一度は見てみようかと思ってな…。鬼鮫、お前が拵えた団子を手土産に‥…」


「弟さんに復讐されるかも知れないのに…?随分と律義なんですね‥イタチさんは。」


「何、心配には及ばないさ…。彼奴は、まだまだ弱いからな…‥」

「あの時は助かりましたがアナタを見て憤りを感じたナルト君が九尾になったらどうするんです?」


「フッ‥…、その為の手順も既に踏んであるから心配無用だ…。」

「…貴方に抜かりは見えませんからね。
里帰りに私が拵えた団子が有効になるのでしたら光栄です…。道中も御気をつけて…――」


菅笠を深く被り暁のアジトを離れ木ノ葉の里へと瞬身の術使い移動。


うちは家の居間へと現れ手土産とした団子包みを卓袱台に置く。


久々に踏み入れた実家は何一つ変わりなく、懐かしさに暫し浸るが二人が起きて来る前に、仕掛けを作らなければと庭へと進む。


縁側から目位置を計り佇むと、万華鏡写輪眼を発動させる。


異界と此方を結ぶ道を造り、念派が織巡る通路を一つ確保し此処と時空を結ぶ。


異世界の道に亜空の穴を造り、此方の世界に面識がない者なら誰でも良いとしてトラップを仕掛ける。



思惑通り
己の術に反応を見せた者をチャクラで読み取ると、先の出来事を想定して誰が仕掛けたかを有耶無耶にする為と一旦、此の場を後にする。



そうして催した関連を得て、うちはの家に再びと姿を現し、波風立てずと良きを装い、
呼び寄せたチョメを元の世界へと戻す間際、指先から発した術でサスケとナルトにもチョメに掛けた瞳術同様とたる物を施し、この現況から一日前の時空へと追いやる。






こうして邪魔もなく
順調に己の計らいをこなした、イタチは写輪眼を使い果たして黒き瞳と様変える。




そして体力戻すがためと支度された食卓へ向かった。






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