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探検うちはンち
エピローグ<佐鳴編>
いつも通りに目が覚める。隣りはサスケが未だ眼を覚まさずと眠っている。


サスケの寝顔にボーッと眺めながらナルトは見た夢を思い起こそうとする。


しかし、誰かに火影になると指切りをしていた事とサスケがチョメを作ってくれたような内容だったとしか思い起こせずにいた。


「うー‥ん、何だか楽しい夢だったけど…‥よく思い出せねェや‥」


ブツブツと呟く声と温もりにサスケが眼を覚ます。


「……お早う、…ナルト‥。」


「あ! おはよー‥サスケ。あのさ、あのさ、…何かサスケが料理してた夢見たんだけど何なんだか、肝心なコトが思い出せなくて‥なんだかモヤモヤするんだけど…‥――、まァ、いっか!。なあなあサスケは何か夢とか見たんか?」

起きたての思考を問われた事柄に向けるサスケがフと笑った。

「…奇遇だな。俺もそんなような夢、見たぜ。」


「サスケもかよ!」

「…ああ。…誰かは解らないが…‥俺はそいつにおかかのおにぎりを手渡してた。…後は何だか厭な感じしかしなかったが…――、ナルトが夢に現れたから、いい夢だった‥」


「オレもサスケに夢ン中で逢えて嬉しかったから、何とか思い出してェんだけどさ。あとは何か思い出せねーってばよ‥」


うーんとまだ頭を抱えるナルトをサスケが抱き寄せる。


「一緒の夢を見たなら、尚更だな。」


サスケもまた内容が何処となく一致する事から気に止め、夢の内容を思い起こそうとしていた。


しかし一向に夢の内容が思い起こせず。


ナルトより先に諦めて夢よりも現実の状況へとナルトを促す。


今日は任務は休み。
ナルトは先に着替えて、いつもより少し遅い朝食を用意しようと居間へ渡る。


卓袱台の上に包みを発見し、それを開く。
中には三色団子が並んでいた。
恐らくサスケが昨夜買って来たのだろうと想定し、後で仏間に供えようと棚にしまう。



食事を作り、後から居間に現れたサスケと共にブランチを摂る。


それから二人で協力して家事をこなし、夕刻近くまで、夢の事など互いに忘れてゆったりとした二人の時を居間で過ごしていた。




そんな折、
庭に誰かの気配を感じ、先にサスケが縁側へと足を向けた。




「おい…」




サスケと誰かの声を聞き入れナルトがサスケの背後へと出向く。


何となく目にした情景に瞳を凝らす。



記憶の片隅で込み上げる甦る何かを感じるが、それが何かは分からずに声を掛けた。





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