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マダラ


「先輩の芸術は見事でしたよ!」



最期の光を難なく避け此処で芝居の一幕を綴じる。



写輪眼に興味を沸かせた者を操るのは何とも容易かった。


「謝る必要はないっす!ボクはこの通り
かすり傷一つ無く生きてますんで。」


傲慢で無邪気な芸術家に労いを込めて…‥

道化な輩を装った仮面空に向け呟く。



「知らない方が幸せな事って沢山ありますから…。ねっ、先輩。」


知らくて良い事を
知ってしまうと碌な事が無い場合の方が多い。


そう━━…

この仮面の下の顔は
知らなくて良い顔……


使い捨ての駒に素姓を明かす程、馬鹿では無い。



良い物を見せて貰った。此なら、我が野望を遂げる良き協力者と為るだろう…。

早熟だった
イタチの眼も
そろそろ限界だしな…



此の二年半の間で
うちはの残党は
確かに成長していた。


与えられた憎悪と
打ち砕かれた優しい兄の残像が、そうさせたのだろう……。




我が狙う崇高。


其れを操る者としての自覚と宿命。





何もかも
一先ず、描いたシナリオ通りだと胸を撫で降ろす。




うちは本来の力は
やがて我の物に…――








扨、次なるは
小賢しい木ノ葉の輩共を払拭する手順を踏むとするか…。




二人の邪魔をさせない様にな……




九尾に纏わる
あの爺は特に厄介だ。





暁のリーダーとして君臨させた男に


創られし偽りの神に伝達せねば‥…







瞬時に移動し伝来する。



偽りの雨と霧に隠れた神を崇拝する都の最峰へ。




九尾の人柱力は尾獣の中でも一番手強い。

他の尾獣を捉えるのとは訳が違う。


何しろ我が血縁と…
最強と謳われし此の眼と非常に密接な縁で結ばれて居る事柄もあるしな。


所謂、下準備だ。



……態と餌を誘き出す為に導きの雨を降らせる。


此の雨に
情報を乗せて……


蝦蟇蛙が行来しやすい状況を作るのだ。







もし、
伝説の三忍と名称享けた者が
巧くペインの謎の裏側に辿り着けたとしても
老命は尽きるであろう…





全容を解明出来ずな
中途半端な侭…―――







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あきゅろす。
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