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Crazy driver


ナルトくんを後部座席に招くとサスケくんまで当たり前のように車に乗り込んでしまった。

サスケくんには助手席に座って欲しかったけど…、仕方ないわね。
彼が私の車に乗った事に意義があるのだから贅沢は敵よ…。
そう自分に言い聞かせて車を発進させたわ。安全第一な運転を心がけてね。
私の大事なサスケくんを丁重に運ぶにあたって当然スピードなんかも法定速度以上は出さないし、蛇行運転なんかもしないわ。
抱こう運転ならしたいけれど…
私ったら気が早くて嫌ね。もうサスケくんに激しく抱かれる事を望むなんて…。

「しっかし、豪華な車だってばよ!」

ごめんなさい、すっかりナルトくんの存在を忘れていたわ。サスケくんに夢中で…。

「これはセカンドカーだから、そんなに豪華でもないのよ。」

「でも、すげーじゃん!こーんなにデケェし、広いし、椅子も電灯もフツーと違って高そうだし!」

「フフ…」

そうね。
内装も薄紫の本皮シートにしたんだもの。拘って蛇の鱗のような柄にね。車内灯だって雰囲気を出すためにシャンデリア風なものに変えたりもしたわ。

「随分と悪趣味なシートベルトだな。」
「そっかァ?ベロみてーで面白ェじゃん!」

サスケくん用にシートベルトも特注なものに換えたのよ。
蛇の長い舌を模したものにね。


まさかこんなに早くサスケくんがそれに巻かれる時が来るなんてね。
交通法が改正された当初は後部座席に乗った人もシートベルトをしないと違反切符を切られるなんて、面倒で嫌な世の中になったものね…と思ったけど、現在となっては至極ありがたいわ。
だってホラ、あのサスケくんが自ら拘束具を手に取り自分の腰に……って、
サスケくんったらナルトくんとあんなにくっついてナニしてるのかしら?

まさか、私の車の中ではじめる気じゃないでしょうね?

有り得ないわ、そんなコト。
運転してる場合じゃないじゃない、

私も…
私にも…して、サスケくん。
グッと掴んだ長くて赤いソレを強く差し込んで搦めて欲しいの…。

「オラ、動くな。うまく入らないだろ?」

「だって何か腹んトコがきゅってなっから…。」

「すぐに慣れる。我慢しろ。」

「ぁっ、あんま押し込むなって。」

「フン、さっきまで結構喜んでたクセしやがって。」

「けど、コレがこんなにくるなんて思わなくてさ。……なあ、サスケぇ」

「何だ?」
「抜いちゃダメなんか?」

「ああ、駄目だ。」
「ううっ…、動くと余計きゅってなるってばよぉ。」

会話だけ聞いてると眉唾ものね。
すっかりはしたない想像をしてしまったじゃない。
ただ単に不器用なナルトくんにシートベルトをしてあげてただけなのに‥ね。


それにしても、お似合いね。
真っ赤な長い舌に巻かれる感じが卑猥に素敵だわ。流石サスケくん。バックミラーに釘付けになりそうよ…。

「オイ、ぶつかるぞ…!」

「え?」

「ブレーキ、ブレーキ!!ブレーキだってばよ!!」
思いっ切りブレーキを踏んで車を停める。

「うわァッ!!」

「ぐ…!」

この衝撃で蛇の舌(シートベルト)がサスケくんの下腹部にも食い込んだのね。
息詰まる感じの咽声が堪らないわ…。

「大丈夫か?ナルト」

「ビックリしたけど平気だってばよ。」
「そうか…。なら良かったぜ。」

「私も平気よ、サスケくん。」

「やっぱ車、ぶつけっちまったんか!」

「ギリギリセーフってとこかしら。スピード出してなかったから助かったわ。」
「オカマがオカマ掘ったらシャレんなんねーかんな。安全運転でお願いするってばよ。」

「気をつけるわ。」

私はサスケくんに掘られる側。
厳ついダンプを掘るなんて御免だわ。
ごついのは苦手よ…

そんな事を考えながら運転していると、鋭い視線が背中から突き刺さった。

前のめりになってまで私に釘付けな二人の真剣な眼差しが堪らない。

ああ、私見られてるのね。
こんなに若くてイケてる男の子達に……。

もっと良く見てもいいのよ。遠慮しないで、ホラ、もっと注目しなさい。

見て、…見て…、私を…。そう、もっと嬲るようにして私を…
「見てちょーだぁああい!!」

「前見ろ!」

「信号、赤だってばよ!!」


幸い、何事もなく交差点を通過して、無事に事務所へと到着。車から降りた二人は私の運転する車には乗らないなんて怒ってるけど、私には乗る気満々な気がしてならない…なんて思うのは私だけかしら?

「ねェ、…カブト。」

「お帰りなさい、大蛇丸様。…とサスケくんにナルト‥くん?」

事務所の扉を開くとカブトがメガネを光らせて私達を暖かく迎えてくれた。



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あきゅろす。
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