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初夜の心構え…ナルトside

家に着いてから改めて思い返す。


オレもサスケを信じてる。

じゃなきゃプロポーズも受けない、結婚もしない。


こんな格好もしない…



ベッドに畳みかけるサスケに一言伝えたい、
何度も言った言葉だけど…


もう一度……──


「…‥ありがとう。
いい奥さんには慣れないかもだけど…料理下手だし、洗濯モンだって台ねーと干せねーし。だけど、サスケを想う気持ちは沢山でいっぱいで元気玉以上にデッカくて…。そんでお前だけでいる…」


顔隠していた布地は失せてしまい、隠すものがねーとした時、オレはサスケに幸せだって伝えたい‥そう考える間もなく自然と微笑んでいた。



「…サスケの色に染めて欲しい……。もう言葉…いらない。ちゃんと伝わって来てっから大丈夫っ!」


沢山伝えて貰ってる…

いつも、ありがとう。

珍しいと思えるサスケの穏やかな微笑みが
ただ愛おしいと思った。

力強いサスケの腕に身を任せて降ろした体勢を立て直し、寝具の上にきちんと座って
白い紋付きの組み紐を解き、図書館で見つけた本から勉強した通りに魔除けの刀鞘を枕元に添え置いてドキドキしながら正座に直した。


ちゃんしねーと!

エッチは初めてじゃねーけどこういうのは最初で、最初が肝心だってサクラちゃんも言ってたからな。


「…よろしくお願いしますってば、……旦那‥さま‥」


きちんと三つ指添えて一礼。

これでヨシ!…だよな?



何だかポッポする頬、顔を上げて生涯の伴侶となったサスケへときっちり婚儀の感謝を表してやったとは思うけど、

やっぱ緊張するってばよ…


サスケもいつもとは違って緊張してんかな?
何だか頬赤いし

動かねーし

うーん…


サスケがそんな態度だとなんか、さらにドキドキウォッチングじゃんか!

ちくしょう!

何かマズったんかな?
もっと潮干狩りらしく…さみぃ〜ってばよ!オレ!だからそーじゃなくてッ、しおらしくしおらしく……


胸の高鳴りとしおらしくすんのに唇噛み締めてやり過ごしたけど
もしかしたら、サスケの野郎…、眠いんか?


眠いなら寝ちまっていいんだけど…


もう、こんな時間だしな…。

今からつったら終わんのは次の日付けなんてとっくに通りこしちまうだろーし…




「眠くねーか?無理すんなよ?」


いつもと様子が違うサスケが心配で問い掛けてみた。

サスケは黙ってはにかんだ様子で違うと横に首を振り緊張して照れた素振りを示した。



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