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『ひとつ』に‥



「ゆっくり呼吸して……オレの事だけ考えてろ‥」


「…ぅ、‥…んっ‥」

少し切なそうな
サスケの声。

目ぇ瞑って
言われた通りにサスケのことを考える…

サスケ…


大好きなサスケ‥



「サ‥スケ‥っ…!」

ゆっくり息を吸って吐いても息が苦しい。胸が苦しい…
名前を呼ぶ声も途切れちまう。


サスケに強く掴まるみたいに抱き付いてサスケの肌の暖かさ、髪の香りを確かめるようにぎゅっとしながら目をゆっくり開けてサスケに…‥もう大丈夫な感じ
を伝えた…。


小さな声で、そお‥っと。


サスケの指が抜ける。

それから
いったん距離を取りオレの膝裏に手を添えて体勢を整えるサスケに息を飲む。


ゆっくり、指を入れてきたときよか、凄ェゆっくりと…ーー

サスケが
オレの中に入ってきた。


サスケがナカに進んでくるのがわかる。


お腹がヘン。


……上に上に押しあげられるように圧迫される。


痛い…‥


なんかヘンで…苦しい。

指なんかより、
デッケェ‥サスケのカタマリ。



じんじんして
痛くて、
勝手に力が入っちまう。


拒絶するように
体が勝手に上にあがっちまう。

サスケから
逃げるみたいに‥…

だから上に乗ったサスケに手を伸ばして離れないようにしがみ抱いてた。
一生懸命、爪先を突っ立てて踏んじばって。


「…‥ナルト」


抱き締めてくれる
サスケ…‥
すんげー
痛そうな顔‥‥

でも
口付けは優しい‥。

サスケを感じる温度が嬉しい…‥

ギチギチになってて痛くっても嬉しかった。

こうして
身体は『ひとつ』になれたことが‥‥。




何故かオレはサスケに抱かれながら今までの事を思い出してた‥‥


サスケと出会い

告白されて

付き合って

それから…ーー


バレンタインデーやホワイトデーを一緒に過ごして、何かあるそのたびに
嬉しかったコト…


毎日、
喧嘩みてーに言い合って『恋人』になっても相変わらずなオレ達で……
そういうのが、楽しくて……ーー




欲しいものが
わかってたような
わかんねーようなの真ん中で、サスケのことしか考えらんなくなってたのに…、サスケしか見えなくなってたのに‥…


怖がってた。



疑ってた…
サスケの『好き』とオレの『好き』が違う気がしたのと、
今の関係が
壊れちまう気がして。



変わっちまう気がして、ずっと、………誤魔化して、かわしてた。



「ナルト‥愛してる‥」


オレだって、おんなじ気持ち。


だから、サスケと
感じ合いたい…



伝えたい…
もう、オレはどうしようもないくれェ‥
サスケ
お前を……―――

『愛してる』って。
誤魔化したり
逃げたりしねーで…





オレを抱き締めながら体を起こすサスケ。


髪に触れる
…ーーその手。

肌に弾む唇‥‥。


ぴったりと隙間なくくっついてる
オレとサスケの肌。

伝えてくれる全部があったかくて
安心する…‥。


一緒にいるんだって感じる。



体が熱い、
心ん中が熱い‥



いつもよりも高い声がでちまう‥。

頭ん中なんも考えらんなくなってく。


「…ん、……ぁあ‥っ、‥…サス──‥ッ」

「…ナルト…ッ」


サスケの声‥


━━━━……好き…




サスケ‥



……サスケっっ!



「…サ、…‥スケぇ──…‥んっああッ!」

オレ達は
同時に熱を感じて
『好き』を交わしあった‥


強く抱き締めたまま‥




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あきゅろす。
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