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ラーメンDEはぴば-3

サスケ「泣くな馬鹿…(腕を伸ばし彼の頬を伝うものを指先で拭い去り柔らかな錦糸へ、くしゃりと掌を沈めて優しく撫で)」

ナルト「泣いてなんかねってーの!勘違いすんな、バァーカッ!!
…その、これはアレだ、…ラーメンの汁飲み過ぎで暑くてなっちまって、汗がこっからもなんだってばよ!(撫でる手払い、拳作る腕の裾でゴシゴシと乱雑に目許を拭って剥き出した前歯を揃え二カッと笑い)」

サスケ「誕生日おめでとう…ナルト。(こんなに柔らかな表情が自然と出てしまうようになったのは、いつからかと思い起こし、彼と過ごす日々がそうさせてくれたと実感を胸に膝で立ち身を乗り出し彼の頬へそっと唇を落として添えた親指で頬をゆっくりと撫でて)明日も二人で…ゆっくり過ごそう。」

ナルト「うん…(そうしたのも束の間に引き寄せられる手は己との目線の高さを変えていて、祝辞を刻んだ唇が輪郭を掠めて乾き切らぬ頬に付着し、辿る指腹よりも優しい微笑みと彼の施しにより、指摘されて羞恥した形相は緩み、たおやかな瞬きを緩慢に一つ引き連れて小さく頷き)オウ、望むトコだってばよ!(見せた表情に元気色を乗せニッと笑い)」

サスケ「(必死に言い訳する様子に思わずプッと吹き出して見守り、此方も穏やかな表情で彼の相貌を見据えて。少し後、「そうだ」と思い出せば己の座る場所の後方へ手を伸ばしゴソゴソと袋から小さな籠を取り出し彼の眼前へ翳して見せ)何を贈るか…迷ったんだ。気に入るかわからないが…(ピンクの小さな花の寄り集まる花籠を彼の手に託し、照れくささから結んだ口元をゆっくりと動かして)」

ナルト「…??…(何やら賑やかに摺れる音を聴き込み小首を傾げて、顰めた眉のままに取り出された物へと丸目を向かせ、手渡された花籠の中で寄り添う暖かい淡色の瑞々しい花々に見蕩れつつ仄かと香る柔らかな匂いに鼻腔を擽られ無意識にクン…と鼻を鳴らして。)」

サスケ「(花を前に鼻先を近づけクンクンと匂う様子を微笑ましく、瞳を細めて彼の漂わせるほのぼのとした雰囲気に心地よさを感じて)…オレンジや黄色が似合うかと思ったんだが…これを見た瞬間に気に入っちまってな。これをお前に…って、柄じゃねェが…そう思ったんだ。(指先で小さな花弁を撫でゆっくりとそう言葉紡ぎ、長く垂れ下がる前髪を微かに揺らして顔を若干と倒し、彼の透き通る様な青い瞳を見据えてフと笑み)」ナルト「(研ぎ澄ました空間に決まり悪そうな口調が並べられると、それに合わせて小さな花へと伸びた指が動き、覗き見る黒瞳までも同調していたのが平静を為す普段の彼とは違っていて愛らしく嬉々相俟り、思わずクスッと笑ってしまい)へぇー、サスケにしては気が利くじゃんか! 」

サスケ「『にしては』は、余計だろ…」
ナルト「へへッ、ま!とにかくウッキーくんの友達として大切に迎えてやっから安心してオレに任せろってばよ!(先住する物よりも大切にすると誓い。そっとテーブルに花籠を置き、周りのビニールをベリッと剥がして)サスケ、…サンキュ(彼の首根に両腕を伸ばして距離を失れば直ぐに、捕らえた薄い唇に感謝と深い愛情を交え、己の唇をやんわり重ね)」



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