あなたの友人は考えました。
(柳生視点)
去年の冬、仁王くんから恋愛相談を受けました。そのときは凄く驚きました。
もともと女遊びの激しい仁王くんが、奥手な恋愛初心者に見えたからです。
ですが、あの相談からは特に変わった様子もなく、いつものような詐欺師な彼に戻ってしまいました。
「やーぎゅ…俺…どーしたらいいんか分からん…。」
そして昨日、また私に仁王くんは恋愛相談を持ちかけてきました。
前回と同じ人物らしく、前回は特に名前を聞いていなかったのですが、今回は聞きだせました。
"能見律"という方で、初めて聞く名前でした。
彼女とのことを懸命に話す仁王くんは、詐欺師の様子を一切見せず、小学生のようでした。
「今日、告白されたんじゃ…。」
の一言で始まり喜怒哀楽。
只、仁王君を見て思うことは"ヘタレ"。
こんなことを言うのも何ですが、こんな状態の仁王くんに絡まれるなんて面倒なことになりました。
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