理想の主人公
→蜜柑side
「ねえ、檸檬!」
「何?」
「さっきの子…絶対いいと思うんだ!」
檸檬に顔を向けてにこりと笑うと、こくりと頷いてくれた。
「平凡で少し無気力だったし、宍戸のファンじゃなかったし。」
「さっすが、檸檬さん!分かっていらっしゃる!」
「当たり前。」
勝ち誇ったように笑う檸檬ににっこりと笑いかける。
「うざい」
「蜜柑ちゃん、ブロークンハート…」
しくしくと泣き真似をすると、冷たい視線が降ってくる。
そーいえば、赤林遊ちゃんも自分でちゃん付けしてたなー。
「んじゃ、あの子で決定?」
「もちろん。」
「よし!同じクラスだから頑張るね!」
「うん、お願い。」
私達は貴女みたいな子を探してたんだ。
理想の主人公
→私達が貴女を主人公にしてあげる。
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