6番目
「体育祭の種目決めするよー。」
「リレーはタイムがいい奴から6人出すから、それ以外は他の種目だ。」
テンポ良く実行委員の2人が話を進めていく。
リレー以外の種目を黒板に書いていく女子の実行委員。
男子の実行委員は手元にある紙を漁って、目的の紙を見つけたらしく、それを少し眺めて口を開いた。
「んじゃリレーで走る奴言ってく。早い奴から6人言うから…あ、拒否権はねえから、そのつもりで。」
んじゃ男子からー、と言って名前を呼び始める実行委員。名前が呼ばれた人はほとんどが喜んでる。ちなみに男子の1番は春だった。
「女子いくぞー。まず夕空。」
どうやらクラスで1番蜜柑が早いらしい。
すげー、なんて思っていると運動部に所属してる女子の名前が次々とあがる。
「んでー…最後の6番目が赤林なー。はい、終わり。」
『……………はっ?』
「名前呼ばれなかった人はこの種目の中から選んで、黒板に名前書いてねー。人数が多いとこはじゃんけんして人数合わせてねー。」
うちの声が聞こえなかったかのようにみんなが動き出す。
ちょ、え…なんで?普通に帰宅部なんですけど。何で運動部抜かして6番なわけ?てか、6番って微妙…。
「体育祭の種目決め終了。」
「学級委員ー、球技大会の種目決めしてねー。」
「りょーかーい、分かりましたー。」
また学級委員が前に立つ。
まだ体育祭の種目に納得がいかないものの、強制なんだから仕方が無い。
「今年の球技大会の種目はー、バレーにバスケにソフトボールです。ちなみに今年から男女混合になったらしいからー。」
クラス内から驚いた声や嫌そうな声が聞こえるけど、学級委員は全部無視している。
黒板の体育祭の種目を消して、球技大会の種目に書きかえている。
「んじゃ、黒板に名前書いていってください。人数はじゃんけんで合わせてください。」
その言葉とともに、みんな動き出す。
適当にバスケのとこに名前を書いて席に座って伏せた。
「うまく決まったみたいなんで、これでいきますかー。あ、時間ぴったり。」
学級委員が話し始めると同時に2限の終了を告げるチャイムがなった。
6番目
→クラス内で真ん中よりちょっと上ってことか…。
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