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ある少女の溜息
 


「眠い。」
「何時に寝たの?」
「3時。」
「馬鹿だね。」


分かってると言うと、なら早く寝なさいと返された。
だって、名張マリアについて考えてると目が覚めて寝れなかったんだもん。


「そういえば知ってる?」
「何を?」
「相談役がさ…名張マリアに興味持ったらしいよ?」
「うっそ!本当?」


やっぱり噂が立ったかと内心驚いてすらない。
だって今まで個人名で情報収集する事なんてなかった。いや、情報収集すらしたことないな。

立海の女子生徒の中で"相談役は何事にも無関心"と思われている。
だからこそ名指しで、しかも相談すらしてないのに相談役からメールがくることが滅多にないことなのだ。


「いいなー、名張さん。私も相談役に興味持ってほしい!」
「馬鹿、信者達が何するか分からないでしょ。」


"何事にも無関心"、故に"誰にでも平等"。
何て風に思う人が出てきて、厄介なことに信者なんてものができてしまった。
面倒なことに信者の中で相談役は絶対であり、尊敬すべき存在であり、そして神と同一のようなものであり、宗教のようなものになってるのである。

信者達が変に動かないといいんだけど。
楽しそうに話してる友人達に分からないように、小さく溜息をついた。


 


あきゅろす。
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