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ある少女の恐怖
 


2年D組の教室に着いた頃にはもう全部が終わっていたと言っても過言ではなかった。
見る限り、男テニレギュラーが全て終わらせたようだった。
教師数名に押さえ込まれるようにされている名張マリアの綺麗な顔は狂ったようで、足元にはナイフが落ちていて、ぞっとした。


たくさんの野次馬に混ざるようにして、そっとアリスちゃんを見ると男テニレギュラーに声をかけてもらっていた。
紀伊くんを見ると目が合って2人で苦笑いをした。


名張マリアが抵抗しないからか、教師陣は彼女から手を離した。
呆然と座り込む名張マリアが孤独に怯えているように見えた。
ふと、彼女がこちらを向いた。



目が合うと、彼女はニヤリと笑った。


 


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