[通常モード] [URL送信]
ある少女の危機
 


彼女は夢を見ていた。
夢の中では、自分をトリップさせた人物が目の前にいた。


「何?」
「お前に言っておきたいことがある。」
「そう。」


神は表情を崩すことなく機械的に話し始めた。


「お前には逆ハー補正というものをつけている。」
「そうだと思ってた。」
「その逆ハー補正はお前がイレギュラーな存在であるが故に完全なものではない。」
「そう。」


神は全くもって理解していない彼女を色のない瞳で見つめた。


「お前の逆ハー補正はかなり危ういものだ。」
「そう。」
「逆ハー補正が1度解かれると、そいつには補正は効かなくなる。」
「……。」
「心当たりがあるのか。」
「ええ。隣の席のモブキャラよ。」


淡々と告げる彼女から神は目を逸らした。


「補正を解こうとしている奴がいる。」
「え、」


それだけ告げて神は消えた。


 


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!