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ある少女の策略
 


「先輩、切原って知ってます?」
「テニス部の2年レギュラーだよね?」
「はい。切原って英語が苦手なんで、先生が小テストで満点を取った名張さんに教えてもらうようにって言ってたんですよ。」
「……へー。」
「それで名張さんがすごく喜んでてー………先輩、この話に興味くらい示してくださいよ、ずっと無表情だしー。」


かなり興味はあるけど、自分の中で学校ではほとんど無表情になるように意識してるから表情が出ないんだよねー。と内心思いながら、そんなことないよと言う。


調理する手は休めずに考える。
それにしてもいいことを聞いた。私とアリスちゃんの話を合わせるとただの男好きのミーハーみたいだ。

英語を教わることになった切原赤也くんから目を覚まさせていこうか。その前に切原くんは名張マリアが好きなんだろうか、多分好きなんだろうな…。


「アリスちゃんって英語得意だったよね?」
「まあ、それなりですかね?」
「次の小テストっていつあるかな?」
「明日ありますよ。」
「じゃ、それで満点とってよ。」
「えー!無理ですよー!」
「アリスちゃんなら大丈夫だよ。」


そう微笑みながら言うと、卑怯だと呟きながらも満点をとると約束してくれた。



さて、物語を動かし始めようか。


 


あきゅろす。
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