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君の笑顔と火照った顔
 

丸井と話すのは久しぶりだったけど、結構楽しかった。


「おーい、できたかー?」


今まで職員室に居た担任が教室に戻ってきて、そのまま教卓まで歩いてく。


「ちょ、丸井達のグループしかできてないじゃねーか!」


担任は教室を見渡しため息をつく。
幸せ逃げるぞー。


「終わってるそこの3人は自由時間な、はい教室から出てけー。」

「は、意味分かんね。」

「山田ー、お前女なんだから言葉遣い気をつけろー。」


多分担任は丸井と伊藤の2人が気になる女子が多いから、作業が進まないとでも思ったんだな。
だからって、私も出さないでほしいなー。


「さて、どーする?」


教室からでた伊藤が、あくまでも爽やかに言う。


「鬼ごっことか?」

「いいなー、それ!」


丸井がかなりお子様なことを言って、それに伊藤が乗る。
小学生かよー、まあ見てるだけでいっか。


「私見てるだけでいいや。」

「えー。」


2人からブーイングがあがるけど、たいして気にしてないらしい。
私を置いて2人で校庭まで走っていく。


今更だけど、こんな少人数で鬼ごっこは楽しいのか?
まあいっか。


校庭に出ると、2人は楽しそうに追いかけ合っている。


「楽しいー?」


笑顔の2人に声をかけると、丸井がすぐに返事を返してくれた。


「おう、凄い楽しい!」


満面の笑みで。


「やば…。」


え、ちょ…その笑顔はやばいでしょ。

 
君の笑顔と火照った顔
→くそ、やられた!

 

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あきゅろす。
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