姉と兄と弟達
「あ、の…なんでしょうか?」
「ため息ついてっけどなんかあったのか?」
私はあまりにもフレンドリーな男の子に少しびっくりする。
胸につけている花を見つけたから、多分同じ新入生だ。
「校舎まで行こうと思ってるんですけど、迷ってるんです…。」
「は?」
困ってる理由を話すと男の子はぽかんとしてる。
え、私…何か悪いこと言った?
「ブン太兄ちゃあああああああああん!」
微妙な空気が流れたとき、男の子の声がした。
「お前、どこいたんだよ。母さんが捜してたぞぃ?」
「友達見つけたから遊んでたの!」
目の前の親切な赤毛の男の子の知り合い…兄弟かな?
って…赤毛!?不良!
そんなことを思っていると、小さい男の子の方が聞き覚えのある名前を叫んだ。
小さい男の子が来た方向から、男の子が走ってくる。
「これが僕の兄ちゃん!」
「はじめまして!」
あれ…?
な、なんで…、うちの弟が!
「あー!」
「お姉ちゃん!お母さんが捜してたよ!」
「え、本当?」
「うん、ほらこっちだよ!」
手を引く弟について行く。
あ、そういえば…赤毛の子の名前を聞くのを忘れたなー。
姉と兄と弟達
→まさか弟達の仲が良かったなんて!
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