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「そういうお前はどうなんだ?」

「なにが」

「人の恋愛にお説教出来るほど経験豊富なんですかね?」

「…うっ…」


にやにやと笑うこのにっくき野郎。


ああ、いないさ。いるはずがないさ!!


生きてきた年齢=彼氏いない歴

という恋愛ばりばり初心者さ!



「あ、あのなぁ!別に彼氏なんかいなくたってこの世では生きていけるんだっつーの!だからあたしは彼氏なんかいなくていいんですー!」




よく恋人がいない奴が彼氏出来ない理由に主張する言葉をあたしは吐いてしまった。





彼氏がいなくたって生きていける。


そりゃそうだけど。



お前、【彼氏出来ない訳】を聞いてるのに何故【彼氏作らない理由】を言うんだ?


この台詞は彼氏を作れる奴が作らない理由にするものであって、決して彼氏が作れない人が主張出来る事じゃない。


冷静に考えればこの主張はただの屁理屈にしか聞こえないだろっっ!!


と、吐き捨ててしまってから自分を責めた。


亮はゲラゲラ笑いながら目に涙を浮かべ、お腹を抑えていた。


「まぁ、所詮餓鬼んちょであるお前が本当の恋愛なんてわかるはずねぇよな」

「は、本当の恋愛?馬ー鹿。すぐポイポイ女を端から順々に捨ててる奴が言う台詞じゃねーよ」

「うるせえ。勝手に奴らが舞い上がって好き勝手ほざいてるだけだ。あんな奴、彼女に値しねーんだよ」









「は?今……なんつった?」




「だから別に今までの奴らが俺の彼女だって思ってねえの」




は?



なにそれ?



どういう事だよ。




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