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「はじめ、そこ邪魔」
「うっさい、アンタこそ邪魔!」
ソファーでぐったり寝ていたあたしを無理矢理叩き起こして、亮は場所を確保すると今度は1人で占領したいからどけと言ってきた。
何様だわれえええええええええっ!!
「ってか、なんでいんのさ!!」
あっさりソファーを奪われ床に落とされたあたしは亮を睨みつけた。
「別に、おばさんに用があっただけだ。」
「仕事だよ」
「あっそ。」
うわっ、なんだその反応!
人が折角教えてやったのに
「あっそ」
だって!だって!
てめー、ここはあたしん家なんだから、偉そうに居座るんじゃね−よ!
「そういえばさ」
「ああ?」
「彼女と…デートの予定なんかじゃ…なかったのか?」
「ああ、別れた」
「ああ、成る程!別れたか!」
「ああ」
「・・・・・」
「・・・・・」
「え?」
「まぁ、暇だったから夕飯のお礼しにきたんだけど」
「ちょ、ちょっとまてお前!!」
「待ってんだろーが」
「おま、ちょ、別れたのかよ!!え?瑞希と別れたの!?」
「何回も言わせんな」
「振られた・・?」
「まさか。振ったよ」
当然の様に言ってみせた亮にあたしは身を凍らせた。
瑞希は亮の(元)恋人で、あたしのクラスメイト。ちなみに二人をくっつけたのはあたしである。
たまたまスーパーで亮と会い話してたときに瑞希が一目ぼれしたらしく、仲を取り持ってくれ!と頼まれてしまったから頑張って働いたというのに。
もう
み ず の あ わ。
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