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3日坊主の3日以上


毎日腹筋50回(これが限界)
毎日マラソン3キロ(これが限界)
毎日スクワット30回(これが限界)


「今日もしっかり朝から実行〜っと」

「何を書いているんだい?」

「日記ですよ、毎日の」

「また三日坊主かな」

「酷いですね」



そう言って京極堂を睨むと、プイとそっぽを向かれてしまった。

何だ何だ、自分から首を突っ込んだくせに
ものすごく嫌味なことを言ってはまた読書に入る!!

敦っちゃんはこんな子じゃないぞ。




「・・・・これでも2週間は続いてるんですよ」

「そうかい」

「運動だって2週間です!」

「凄いねぇ」

「〜〜ッ!!三日過ぎてるんですからね!!」




腹が立って炬燵の中に潜り込んだ。

あぁ温かい・・・・京極堂もこれくらい温かければいいのに。
って自分は何を京極堂に期待をしているのだろう。
馬鹿だ馬鹿、私ったら救いようのない馬鹿。


炬燵の中はぬくぬくしていて、もう出たくなかった。



「京極堂〜」

「何だい」

「みかん取って〜」

「出てきたらどうだい、まるで亀だね」



亀って関口のことか?

あんな奴と一緒にするんじゃない馬鹿め。
膝しか入っていない京極堂の足を力強くつついてやった。


「・・・・痛いぞ」

「痛くしてるんです」




大体、この私の命令に逆らうなんて!

・・・・あれ・・・・最近どこぞの馬鹿(榎)が移ったかな・・・
どうも神的発言しかしてない気がする。




「そういえば君は・・・」

「んー?」

「もう一つ3日以上続いている事があるね」

「え、何々?」




「此処に来る事だよ」

「・・・・・・・」






成るほどね、京極堂は確信犯みたいだ。
実に達が悪い。

がぼっと京極堂の隣に顔を出すと、上から石榴が降ってきた。


「ざ、ざくっ!!何すんの!?」

「あはは、これは傑作だ」

「にゃあー!」



すぐに京極堂のせいだとわかったけど怒れなかった。
それは大きな手が私の頭を撫でたからだ。



「おや・・・・猫みたいだね名前君?」

「煩いなぁ・・・」



顔が熱い。
これはあれだよ、ずっと炬燵に入っていたからだ。

そうとしか思えない。







(何で運動なんか始めたんだい?)
(お前が細いからだよ!何て言えない・・・)




 

  

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