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短篇
サンドイッチ-11
「もぎゅ…ぅぅ……っ……」

そして、人間が目を覚ました時にはぞくぞくと走る感覚と共に、身体の中から未だ残った熱気がごぼごぼ、と音を立ててひり出されていくのを感じた。
完全に意識を落としてから眠り込んでいたらしく、全身、口の中、肌の表面、床にまで完全に真っ白になった混ざりものの精液ががちがちに固まっている。
犯し抜かれた。身体の内側も外側も、今となっては完全に雄の精液によって満たされて汚されてしまっていた。いつも過ごしている室内にも、噎せてしまいそうなきつい臭いが混ざっていて、
それさえも今の人間にとっては、とても心地いいものとさえ思ってしまっている。

「……おはようございます、と言いたい所ですが…そんな風に寝そべられては、また眠ってしまいますよ?」
「んぐー……おっと、おはようさん。今日は朝になるから、しっかりと洗わないとなあ……」

殆ど同時期にライオンも龍も目を覚まして、毛並みをがびがびに固まらせながら粘つきも精液の中にちゃんと残っている胸元に、同じく裸体をすり寄せて来る人間の姿を見て笑う。
肉鞘には完全に収まっておらず、今でも絶える事の無い隆起を伝える竿が今でも人間の尻と腹とにそれぞれ押し付けられてもいる。
すっかり何度も達し続けた末に先走りを垂らし続けて、以前と比べるとサイズが小さくなった様にも見える人間の竿と同じく。

「今日からはちゃんと働いてきて下さいよ…んっ…こんな風に、精を付けないといけませんからねえ……」
「は……はい……」
「ちゃんとしとかねえと、バレちまったら大変だもんなあ…布団相手に、こんな事をしてるなんてよぉ……」

朝に身体にがっつりと染み込んだ白濁を濯ぎ終えた時にはライオンはエプロンを着けて朝の支度を行っていた。身体自体は少しも荒ってはいない。卑猥な染みと匂いがエプロン越しにも浮かんで見え、
人間の目の前で立ち上がったままの竿からスープが満ちた鍋の中へと白濁が注ぎ込まれ、かぐわしい香りの中に濃厚過ぎる様な雄の風味が混ざってしまう。
同じく身体を少しも清めていない龍は人間が座っていた椅子の上へと足を開いたまま座り込んでおり、水気を拭って裸のままの人間が尻孔を開きながら座り込むとあっさり繋がりながらその身体を抱き寄せて来た。

緩く真下から突き上げられながら、洗ったばかりの身体に粘ついた白濁が絡みつく体毛が擦り付けられ、僅かに残っていた石鹸の香りも容易く掻き消されていく。何度も何度も続けられる開発にすっかり尻孔は凶悪な竿の形状を覚えている。
食事の事もあって動き自体は緩慢なものながらも、人間の口から喘ぎが溢れさせ、その上でスープの上にたっぷりと浮かぶライオンの精液を丁寧に咀嚼しながら飲み込んでいくので、結局夜と行う事は何も変わってはいない。
他でもない人間自身が、今の様な行為を望むがままにライオン達が応えているだけだ。心底楽しそうに、そして一切の遠慮も何も無く。

「っおぁ…ひ、んぐっっ……んぅぅ……」
「おう、今日もちゃんとやってこいよ、っと!」「っ、は、あぁぁぉぉぉぉっ……!」

何も言わずにがっちり掴まれ、精液の臭いが内側よりせり上がってきた感覚を味わいながら、龍からの種付けに下腹部は僅かに膨れ上がる。
身支度をしなければならないが部屋の片隅に置かれていたクローゼットや服が掛けられたラックにも精液の匂いが程よく燻され、どうにか腰を龍の上から離した途端に再度下半身がひり出された精液で汚れてもいる。
震える身体ががっしりまたライオンによって両肩を掴まれたかと思えば、その身体がエプロンを捲り上げた股間に押し付けられ、みち、と喉を押し込みながらライオンの竿を深々と上の口で受け止めた。

「直接はまだでしたね…まだまだ足りないみたいですし、どうぞっ」
「んぐ、んぅぅぅぅっ!?」
「じゃあ俺もちゃんと出してやらないとな…俺達に飲ませた分、ちゃーんと、なっ」

背後に突き出された尻孔はふっくらと内側までてらてらと光沢を帯びた腸肉を自然と疼かせてしまうまま、尻肉を掴まれたかと思えば背後から再び龍の竿が貫いた。
白濁に汚れて、朝からたんまりと吐き出されてからやっと解放された暁には、再び身体を清めてから外に出掛ける事になるだろう。戻ったならば変わらぬ布団達が待ち構えている。
今と昔、どちらが良かったのかは決められはしないが。少なくとも今の人間は、雄臭と精液、包容力と肉厚な感覚。
全てに満たされた今の生活に、啼きながらの充足に溢れているのであった。

【終】

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あきゅろす。
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