[携帯モード] [URL送信]

短篇
性なるバンチライン8
どれだけ珍妙で淫猥な行為であったとしても数人、数十人が同時に行った末にやり遂げた事であるのならばどうしようもない達成感というものも、夥しい喜びとも合わさって実に多量に沸き立つものであった。
あまりの激しさに伸びきってしまっている数人を余所に、どこかしらに卑猥な風味が染み付いている残る二十人程によって作業は執り行われていく。本来の目的。缶に並々と溜め込んだ淫液を、加工前の生クリームと混ぜてしまうのだ。

「良く頑張ったねぇ……ほら、まだ出てくる……まだ……まだ……」「やっぱり…へへ、お前が居ないとここまでは成功しなかっただろうな、ありがとう」
「ぁっ……そ、うみたい、だね…ぇっ…はうぁ……」

ぎゅっと縮み上がらせた袋を少しも揺らさずに、または散々に注ぎ込まれた穴をひくつかせながらも、実にたどたどしい動きで缶が運ばれては、生クリーム入りの缶に精液が混ぜ込まれて行く。
下半身をどろどろにした狼人は、未だに山羊人によって中に溜め込んだ精液を缶に掻き出されている兎人を見ながら楽しそうに笑みを浮かべた。交わりにくたびれた雰囲気は隠そうにも隠せはしない。
何せ文字通りの意味で風船の様に丸々と膨れ上がっていた下半身、まだ張った腹部はたっぷりと精液を溜め込んでおり、生温い粘液は指を奥まで突っ込まれて引き抜かれる度に音を立ててひり出されている。
缶に水音を立てて溜め込まれていく様子は実に作業的な柄もいやらしいものに見えている上に、缶から溢れる匂いには少しの排泄物らしい悪臭を狼人にも感じ取れない。淫らな匂いに当てられたといえ、兎人の準備に舌を巻いた。

「これが終わったら、一緒にホテルに行ってみないか?」「おぉぅ……」
「あ…遠慮、します…うぁ、あぁぁぁぁ……」

何よりも恐るべきは、やはりこの二人だったのだろうかと狼人は感じて引き気味に小さく唸る。あれだけの交わりを延々と続けたというのに、まだまだ二人の下半身は元気なまま。
山羊人は掻き出される刺激に震える兎人を見て先端から先走りを余裕で滲ませているのだし、兎人もまた陰嚢は重たく萎みきってはいない。まだ余裕があるのだろうと思うがままに、狼人は兎人の前でしゃがみ込んで、

「ひっ……ちょっと……」「んー……いーだろぉ……俺も暇んだから……」

長い口吻を使ってそのまま、兎人の竿をぱっくりと咥えて甘く吸いついていく。狼人の竿こそ反応はしないが、みるみる刺激のまま逞しくなっていく感触に自身の尻孔がひくつくのを感じた。先走りの風味も、実に美味とすら感じる。

「おやおや、まだいけるんだったら私と……」「あ、すいません……こいつのじゃないと俺……へへっ…」
「っ……もう……」

まだ兎人の腹部は確実にへこみながらも明らかに張り出している中、狼人の言葉に兎人は満更でもなさげに照れる。山羊人は若さに満足そうに微笑んで、更に多量の精液を掻き出そうと、腕まで深く突っ込む。
苦しそうな感触も構わず、たっぷりと犯され抜いた尻穴は山羊人の凶悪な拳すら手首までしっかりと飲み込んでしまっていた。前立腺が殴りつけられ、急に先走りも飛び散る。

「かはっ…あ、ぎ……それ、ちょっと、おぉぉぉ……!」「お、出るみたいだな…ほら、出しちまえ、最後まですっきりっぶっ」
「いやぁ……青春って良いねえ……」

[*前へ][次へ#]

8/9ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!