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短篇

ただ舐め回されて居ると言うだけでは、到底言い表せない刺激だった。本来陰茎を守る為に普段は硬く閉じられて居るスリットの内側は、女性のそれと同じく剛直をしまい込んだ柔らかな肉ばかりで構成されて居る。
そこを猫科の獣人らしく表面に無数の粒を備えた様な、ざらついた舌先が遠慮無しに這い回って来て居るのだ。両手で掴んだ太腿に、鬣が内腿に触れるこそばゆさまで、全てが快感だった。
縦割れを押し拡げて居るが、それが勃起を外部へと露出させるには至らない。獅子人自ら意図的に阻んで居るのか、鼻先を押し付け、荒い鼻息を吐きかけながらぐいぐい縦割れの中の剛直を嗅ぎ取り、しかも押し留めながら竿の表面にぞろりと舌を滑らせて。

「はっ…あ……あぁぁぁ…っお…っ……!」「……っ……」

無理矢理張り詰めた雄を引き摺り出されないながらも、完全に勃起しきれないもどかしさが強い快感の中で必死に主張して来てしまう。先端から内側に漏れ出す先走りまでも舐め取られながら、やはりスリットの中から雄は出せずに居て。
ぐちゃぐちゃと音を立てる中で、自然と獅子人と右手は零れた粘液を掬い取り、尻穴に向かって塗り付け早速解そうとして居た。爪を引っ込めた弾力ある肉球の感触を半竜へと伝えながら、緊張を甘く解す様に指を進めようと。その傍らに舌を器用に竿へと絡みつかせてやり、ずるり、と支える様に弾けそうにすらなって居た半竜の雄をスリットの中から完全に露出させる。人間らしく丸く張った亀頭がその先端に備わって、
竜人や蜥蜴人らしくその表面は皮には包まれておらず、淡い色合いをした竿全体の充血して居る様子がはっきりと見えてしまって居る。先走りを垂らして全体をぴくぴくと揺らす様は、如何にも敏感そうで若々しく見えた。

「ひゃ…うあぁ、あ……っ」「……そうだ、ゆっくりと力を、抜いて……」「ひぐ…ぃ…あ……!」

一旦口を離して、竿を見ながら滑りを帯させた指先を一本尻穴の奥へと進めて行く。喘いで居る半竜が痛くならない様に、更には心地良さを感じる様に、鼻先と左手で竿を扱きながら。
指を必至で押し返そうとしてくる具合からするに、例によって何も経験をした事が無いのだろうか。だからこそ竿を扱きながらで、快感に繋がる様な開発が必要なのだ。
柔らかな肉球で、熱い鼻息で、今にも弾けそうな竿を急かす訳でも抑えさせる訳でも無く。指でこりこりと小刻みに動かしながら、性感帯を同時に責めてやる。半竜を痛がらせない様に、そして。

「っあ、でる、出ちゃ…や…ぁぁ…っ……!」「……そうだ、それで良い……」

喘ぎながら力を必死で抜いて居るのを感じながら、指先を曲げてこりこりと腸内に存在する出っ張りを刺激し、緩めに扱き上げた果てに、遂に半竜は本日一度目の絶頂に達した。
他者の手によってこんな目に遭うのは当然の事ながら初めての事。盛大にでは無く緩やかに続いた絶頂に完全には強張って居ない雄からはとろとろとした勢いで腹を白濁で濡らす。
指に締め付けを感じながら獅子人は満足気に尻尾を揺らし、右手の指先をそのままに左手で白濁を撫ぜ、自らの口元へ美味そうに舐め上げる、見せ付けられて居る様で半竜は戸惑い、同じくらいに興奮が走った。

「はっ…うあ…こん……っ」「……もう十分、だな……」

更に時間を掛けて、獅子人の指を三本纏めて受け入れられる程度に半竜は開発されて居た。ただ緩やかな快感ばかりちくちくと責め続けられ、数度の絶頂に達しながら興奮はまだまだ冷めない。
完全に満足出来ない様にもされて居て。次に何があるのか、仰向けに寝転んだ状態で、半竜は次なる刺激が楽しみとすら感じて居た。

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