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短篇
8
「第二実験二十一日目」

此処から先はCのみに着手しての実験を行う事に決定。前日行った精密検査の結果は至って健康である。身体から漂わせて居る匂いに発情を誘発するという効果がある以外はCは普遍的な人間なのだ。
その上で何故この様な体質を生み出したのか、詳しく調べておく必要がある。となればやはり参考が必要。同一の立場を組み上げた場合Cと同じ結果に行き着くか。新たに新規被験者の募集を開始した。女性的な体格の人間男性と発情期が存在する雄の獣人。
最早恒例となったCの欲を発散するべく日雇いで彼を抱く相手達にも呼び掛けてみれば、大体の者は好意的な返事を返してくれた。有難い限りである。発情の為に深い物事が考えられなくなっているからかもしれない。
Cの部屋に迎えるのは、三、四人同時は当たり前となっており、一日の間に三十人程の相手に抱かれる様になって居た。相手方への報酬も莫大なものになるが資金源に気苦労は無し。
Cの声色から何まで甘ったるい、雌に酷似したものに変化しつつある。身体も抱かれる以外には何も動かず、食事を摂る時間も抱かれるのに当てて居る為体重の減少が見られる。
初日より僅かながら細身になっており、早い話が更に女性らしさを増していた。性転換をしてみないかと持ち掛けてみると「気持ち良くなれるのなら何になっても構わない」との返答。合意と考えたが、まだやる事が有る為暫く間を置かなければ。

第二実験用補佐実験(第三実験内容)

Cと同程度の体格を備える人間に同量の薬品を加え、時間短縮の為薬品により発情を誘発させた獣人と数日間延々と絡ませ続ける。果たしてCの個人の特異体質では無く、薬品効果を打ち消したとして同じ様な発情を誘発させる匂いを全身から溢れさせるかの確認。
凡そ二週間、Cの転換手術が完了する前の繋ぎとして行う事に。

一日目

多少薬の濃度を間違えたのか、発情した獣人を部屋の中に招いただけで忽ちに射精して衣服を汚してしまった。それでも身体は収まらないままなのか平然と勃起したまま好意に及ぶ。最初は僅かに抵抗して居たが構わず行えば喘ぐ様に。
その後は緊急ながら無事に選抜で来た人間の被験者Dの主導の元、一度吐き出したばかりの獣人を自ら受け入れて、相手の上で腰を振り続け快感を得る様な体勢に。確認出来る限りは五回内部で受け止めて居た。

四日目

多少期間こそ早いが、発情に合わせての発情、Dは確実にCと同程度の状態に陥って居る。単独側が使用して居た部屋をそのまま使ったからか、隙あらば獣人に対して襲い掛かる様な状態に。何度か不満を獣人は投げ掛けて来たが無視をする事に。

五日目

午前中の内に限界が訪れたのか獣人が退出を要求し、それに応じる。合わせて午後から真夜中に掛けてCと同じ調子で獣人を呼び込み、絡ませる。Dの場合は最初から初対面の相手を受け入れ、如何なる行為も応じて居た。着実に同じ状態に変化している模様である。

7日目

各種手続きも終わり、Dも既に衣服が無いまま扉の受け口から悪戯に突き出て来る生殖器があれば待った無しで弄っては白濁を飲み干し、各種道具も室内に散乱しているか四六時中使っているかの何方かに。
溢れている匂いは凡そ82.31%がCのものと一致して居た。どうやら人間も発情し、性的方面を雌と同等の精神的刺激と肉体的快感とを与えてやれば、発情を誘発させる種類の雌として十分機能するらしい。

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あきゅろす。
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