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短篇
4
「実験十日目」

一旦平行線に乗ったとの見解は間違って居ない様だ。一日にどうしても抑えられなくなった時には全獣人が交わりを求め、ABC誰でも容認する様になって来た。
変化が出て来たと言えば後処理だろう。Aのペアはお互い手伝って汚れたシーツの交換を要求してからシャワーを浴び、交換した清潔なシーツを替えると暫く甘い時間を過ごす様に。
Bは着衣での行為が殆どを占めており、本格的に雌として見て居るのだろうか処理は大体を獣人単体で済ませていた。寧ろ済んだ時にBは気を失うか眠るかして居る。行為が終わった後に眠ったままの彼を起こさず服を脱がせ洗ってやり、乾かしバスローブを着せてから眠らせるのだ。
Cは真逆に、性欲の強さから成せるのだろうか、何時間も続けて行為を行い数回自身の中で受け止める、または飲み干してしまい終わった時には獣人の方が先に眠る。そして暗くなるまでにCが時間を掛けて処理を済ませ、汚れた下着類の匂いを嗅ぎ自身の処理も済ませる。
注目すべきなのは、発情期を迎えた獣人と合わせて着実にCの性欲自体も倍増して居る事だ。持続はするものの薬品の効果が一切変わって居ない。Aは非常に不愉快ながら感情の方面を予測し緩慢ながら効果を緩める様にしたのだが。
あとは単独側では今まで要求していたそういった類いのビデオやゲームを全て返し、その日は延々とだらけて過ごした。普段から処理は日常的に済ませて居るが一人だけで閉鎖された空間で過ごすのは明らかにストレスを感じるらしい。

「実験十二日目」

非常事態と言うより、閉鎖空間故の限界だろうか。Cのペアが仲違いと言うより、獣人側からのギブアップを申し出て来た。理由は二つ。この先Cを本格的に壊してしまうかもしれない自分が怖い。この先Cの性欲を満足出来る自信が無い。との事である。
昨晩睡眠薬を用意して居たのはCを眠らせ続け、その内に退出処理を済ませる為だろう。被験者の意思を尊重すべきなのは分かって居るが、Cのこれからについて考える。今でも眠りながら喘ぐ程。
一旦実験内容を変更する事に決定。これより先は前述の実験とCに対して行う実験とを並行して行う事にする。

「第二実験概要」

人間にも発情期の概念は宿るか否かの調査。被験者はこれまで実験に協力していたC。現在本実験において服用した薬品により、雄の発情の匂いに反応し発情に近しい状態を保って居る。
翌日より薬品の効果を打ち消す薬剤を投与した上で、換気装置を弄り隣部屋のB、単独の交合中、或いは自慰中の匂いを微量部屋の中に流し込む。発情期時の環境に近しい状態を嗅覚だけで再現する。
この時にCは発情期の兆候と同等のものを見せるか調査する。見せた場合は状況に合わせて効果的と見られる処置を行う。

予定期間:約一月

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あきゅろす。
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